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柳原義達記念館 

年報2010/展覧会について

 

特集展示 【湯原和夫の彫刻と素描】

2011.1.4〜3.21
柳原義達記念館展示室B

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 湯原和夫(1930- )は、20世紀後半の日本彫刻界で、情緒性を排した厳格さという点で際だった作風をしめす作家です。余計な要素を徹底的にそぎ落とすことで、単純化された純粋な形態を呈示しようとするその作風は、1950年代末以降のミニマル・アートに対応するものと見なせるでしょう。

 ただし湯原の作品は、純粋な形態を志向する還元性をもっぱらにするとばかりもいえません。彼の作品にしばしば現われる門型の形態は、物としての作品だけでなく、作品を取り囲み、時としてその内側に侵入してくる空間が重要な役割を担っていることを物語ります。また今回展示する作品で用いられている色つきの金網やシリコンのように、還元された形態の純粋さを、むしろ脱臼させるような要素が導入されることさえあります。

 そうした湯原の作品は、当館の正面入口に向かう階段の踊り場に、屋外彫刻《無題 No.8-82》が開館の際に設置され、また1988年には回顧展が開催されています。そうした経緯もあって、2009年度には3点の作品が作家から寄贈されました。この機会に、あらたに寄贈された作品を、これまでに収蔵した彫刻、および〈タブロー・アン・パピエ〉と称する紙の作品25点中の7点とともに展示します。これが、彫刻のあり方を問いかける湯原の仕事をふりかえる機会になればと思うものです。

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展示作品

 

1 無題 No.2-68 1968(昭和43)年 鉄、ステンレス・スティール 65.0×62.0×72.0(cm)  
2 無題 No.3-71 1971(昭和46)年 真鍮、クローム鍍金 18.0×7.0×17.5  
3 必然の形 1974(昭和49)年 鏡面ステンレス・メタル塗装 100×100×100 作者寄贈
4 開かれた形 1975(昭和50)年 真鍮(鏡面研磨)、塗装 60.0×60.0×40.0  
5 無題 No.4-81 1981(昭和56)年 木、アクリル絵具、オイルパステル、銅板、ステンレス板 121×121×30 作者寄贈
6 意味の自由区 No.2-88 1988(昭和63)年 コールテン鋼、鉄、亜鉛メッキ 184×144×192  
7 作品 No.5-04 2004(平成16)年 ガラス、シリコン 22.3×52×26 作者寄贈
 
1 無題 78-1 1978(昭和53)年 鉛筆、アルミ箔、ステンレス・スティール、アクリル絵具・紙 50.1×65.0  
2 無題 78-2 1978(昭和53)年 鉛筆、アルミ箔・紙 65.0×50.1  
3 無題 78-4 1978(昭和53)年 鉛筆、ステンレス・スティール・紙 65.0×50.1  
4 無題 81-4 1981(昭和56)年 鉛筆、オイルパステル、アルミ箔、経木・紙 152.7×117.2  
5 無題 83-1 1983(昭和58)年 鉛筆、樹脂絵具・紙 65.0×50.0  
6 無題 83-4 1983(昭和58)年 鉛筆、樹脂絵具・紙 65.0×50.0  
7 無題 85-1 1985(昭和60)年 鉛筆、朱墨、 アクリル絵具・紙 75.5×58.5  

  

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湯原和夫 略歴

 

1930(昭和5)年 9月30日、東京麻生宮村町に生まれる。
1957(昭和32)年 東京芸術大学美術学部専攻科彫刻を修了
  8月、大学で同級の江口週関敏とともに『第1回彫刻三人展』(トキワ画廊)。
1958(昭和33)年 新制作協会展で新作家賞を受賞する。
1962(昭和37)年 第2回丸善美術奨励賞選考委員会で大賞(留学賞)を受賞する。
1963(昭和38)年 『彫刻の新世代』展(東京国立近代美術館)。
  9月、渡仏。
1965(昭和40)年 『第4回現代美術の動向』展(京都国立近代美術館)。
  第4回パリ・ビエンナーレ(パリ市立近代美術館)。
1967(昭和42)年 第5回グッゲンハイム国際彫刻展(グッゲンハイム美術館、ニューヨーク)。
1979(昭和54)年 『現代の作家1.田渕安一・湯原和夫・吉原英雄』(国立国際美術館)。
1980(昭和55)年 6月、日本にもどる。
1982(昭和57)年 湯原和夫展(神奈川県立近代美術館)。
1988(昭和63)年 湯原和夫展(三重県立美術館)。
2008(平成20)年 湯原和夫展(神奈川県立近代美術館・葉山)。

  

所蔵品検索/作者一覧:湯原和夫

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