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美術館 > 刊行物 > HILL WIND > Hill Wind (vol.25~34) > HILL WIND26 ワークショップ「心の風景を描く」より

ワークショップ「心の風景を描く」より

この夏、三重県立美術館では《画家の名知聡子さんと詩人の村田仁さんと一緒に絵と詩で「心の風景」を描き出してみよう!》と、中学生・高校生を対象にワークショップを行いました。  

 

名知さんは、『あなたの好きな場所・好きだった場所を私と一緒に描いてみませんか?』と、自然に中・高生にとけ込んで行きました。そして、思い思いに描き始めた中・高生の傍らで、一人ひとりに話しかけ、その思いを共有しながら、名知さんも自身の記憶を重ね合わせた作品を描いていきました。合わせて100点以上の絵が描き上がり、それぞれ自分の作品に「夕暮れ」「雲のすきまの木」「大空のグラデーション」・・・等のタイトルを付けました。

 

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村田さんは「声変わりの日」と題して、中・高生がそれぞれ持参した幼い頃に書いた絵日記やメモ書きを頼りに、記憶に近づき過去と現在を行き来しながら、ゆるゆると詩の世界に彼らを導いていきました。完成した詩は今の自分の声で朗読し、終了しました。


表現することに夢中になっている若い作家によって、参加した中・高生は、違和感なく異空間に導かれ、「絵と詩」で自分の内面を表現することの不思議な感覚を味わうことが出来たように思います。一方、若い作家は中・高生時代の感じ方に刺激を受け、自分だけの世界に陥りやすい日々を、ふり返ることができたのではないでしょうか。

 

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今回のワークショップでの成果、絵と詩は展覧会「こどもアートinみえ」2011年1月4日(火)~2月13日(日)にてご紹介します。(Ir)

 

ワークショップ「心の風景を描く」
2010年8月3日(火)~8月6日(金)

 

 

 

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