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【戸谷成雄展】

2010年8月7日(土) 〜 10月11日(月・祝)

三重県立美術館
 エントランス・ホール、柳原義達記念館展示室B

 今回の戸谷成雄展は、「橋本平八と北園克衛展」の関連企画として開催される。その発端は、この展覧会を準備する過程で、この芸術家兄弟の活動を回顧、再検証するだけではなく、彼らが現代に残した遺産も紹介できないかと考えたことにある。


 橋本平八から影響を受けた彫刻家、あるいは北園克衛に関心を寄せるデザイナーや詩人たちは少なくない。そうした作家たちを紹介することによって、兄弟の仕事の本質と今日的意義がより明らかになるのではないかと思ったからである。しかし、この企画を総括的な形で実現することは容易ではない。そこで、極めて限定的ではあるけれども、橋本平八に強い関心を抱いて制作活動を行ってきた彫刻家戸谷成雄の近作を展示することとなった。


 なぜ戸谷成雄なのか。戸谷は1970年代初めに彫刻家としてスタートを切った頃、橋本平八の作品と出会っている。橋本平八を知ることで、戸谷は「彫刻」についての主体的な思索を深めてきた。彫刻というものを自然や原始時代の人の営みにまでさかのぼって一から考えようとする姿勢にも、橋本平八に通じるところがある。


 また、長野県の山間部で生まれ育った戸谷にとって、素材である木やテーマである森は親しい存在だった。このような戸谷の作家としてのバックグラウンドや思考のあり方は、他の橋本平八に関心を寄せる作家とは少しく異なるように思われる。これが、平八に関心を示す複数の彫刻家たちの中で、あえて戸谷成雄を選んだ理由である。


 今回の展示は、「洞穴体」と名づけられた大作を中心に、橋本平八の彫刻を強く意識して制作された作品《双影塊》と《編まれた石》などを加えて構成されている。戸谷成雄は、チェーン・ソーを使って木材を彫り刻んだ作品で知られるが、今回の出品作も《編まれた石》以外はこの技法による作品である。


(毛利伊知郎)








戸谷成雄・略年譜

1947年 長野県に生まれる
1973年 愛知県立芸術大学彫刻科卒業 
1975年 愛知県立芸術大学大学院彫刻専攻科修了
2006年 武蔵野美術大学教授
  埼玉県在住

近年の個展

2003年 「戸谷成雄 森の襞の行方」愛知県美術館(名古屋)
2006年 「戸谷成雄展〜大きな森〜展」宮崎県立美術館(宮崎)
2009年 「ミニマル・バロックX」ケンジタキギャラリー(名古屋)
2010年 「ミニマル・バロックY」シュウゴアーツ(東京)
2010年 「戸谷成雄展」」三重県立美術館−柳原義達記念館

近年のグループ展

2006年 「縄文と現代:二つの時代をつなぐ「かたち」と「こころ」」青森県立美術館(青森)
2006年 「緑化する感性−街道を読むー」アートプログラム青梅(青梅)
2007年 「森のなかで」田辺市立美術館、熊野古道なかへち美術館、和歌山県立近代美術館(和歌山)
2008年 「所沢ビエンナーレ・プレ美術展 引込線」西武鉄道旧所沢車両工場(所沢)
2009年 「第1回所沢ビエンナーレ美術展 引込線」西武鉄道旧所沢車両工場(所沢)

同時開催:

【異色の芸術家兄弟 橋本平八と北園克衛展】 
2010年8月7日(土)−10月11日(月・祝)

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