ごあいさつ
ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート美術館は,1852年に創設された産業博物館をもとにしてできた英国の国立美術館です。収蔵品は,古今東西の諸文化を対象にしており,質量ともに極めてすぐれた内容で,美術関係者ばかりでなく,世界の美術愛好者の注目を集めております。
本展は,それらのコレクションの中から,ルネサンスから印象派にいたるヨーロッパ絵画に焦点を絞り,イタリア,スペイン,オランダ,フランドル,イギリス,フランスなどの巨匠の名画50点を一堂に展観します。すぐれた作品の数々により,500年にわたる西洋美術の変遷を堪能していただけるものと確信しております。また,本展が英国祭「UK90」の一環の行事として位置付けられたことは主催者として慶びにたえません。
本展の開催にあたり,貴重な作品を快くご出品くださったヴィクトリア&アルバート美術館エスティーヴ=コール館長はじめ同館スタッフの皆様に心からお礼を申し上げます。また,サー・ジョン・ホワイトヘッド英国大使,ブリティッシュ・カウンシル日本代表J.A.バーネット氏をはじめスタッフ各位の絶大なるご助力と励ましも本展の実現に大きな力となりました。
多数のご観覧者をお迎えし,本展が成功いたしますことを願うとともに,ご後援いただいた外務省,文化庁ほか関係各位に深甚なる謝意を表します。
主催者