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ひろがるアート展〜現代美術入門篇〜

 

【ひろがるアート〜現代美術入門篇〜
愛知・岐阜・三重 三県立美術館協同企画】

2010(平成22)年10月23日(土)〜12月19日(日)

出品リスト+会場風景

人間像の変容 (第1室前半)

 19世紀末以来、社会の大きな変動に伴って人間像の表現も大きく変化しました。20世紀後半以降、人間像の表現はさらに変化の度を増し、時には人の形をとらないことすらありました。それは、同時代のSFが描いてきた、人類の未来的な姿のようでもあります。突然変異したミュータント、機械と合体したサイボーグ、サイバー世界上の情報としての人間、このような20世紀後半に誕生した変容した人間のイメージをここでは紹介します。

 

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1 荒川修作 1936-2010 名前のない耐えているものT 1958年
(再制作1986年)
セメント、綿、布、木 200.5×91.4×20.3cm 岐阜県美術館
(田口コレクション)
文献:『岐阜県美術館 田口コレクション 現代美術編』、岐阜県美術館、2008.3、p.9
    『死なないための葬送……荒川修作初期作品展』図録、国立国際美術館、2010.4、p.19/cat.no.2
2 ウォーホル、アンディ 1928-1987 レディース・アンド・ジェントルメン 1975年 合成ポリマー絵具、シルクスクリーン・画布 124.5×100.3cm 愛知県美術館
文献:『愛知県美術館所蔵作品選』、愛知県美術館、1992.10、p.45/no.28
    『愛知県美術館の名品150』、愛知県美術館、2002.3、p.43/no.32
参考:林道郎、『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない C Andy Warhol』、ART TRACE、2005.4
    宮下規久朗、『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』、光文社新書、2010.4
3 工藤哲巳 1935-1990 無限の糸の中のマルセル・デュシャン−プログラムされた未来と記録された過去の間での瞑想 1977年 木、塗料、合成樹脂、糸、鳥籠 31.6×45.4×22.9cm 愛知県美術館
文献:『工藤哲巳回顧展 異議と創造』図録、国立国際美術館、1995.1、p.47/cat.no.52
    『愛知県美術館所蔵作品選』、愛知県美術館、1992.10、p.168/no.143
    『愛知県美術館の名品150』、愛知県美術館、2002.3、p.157/no.140
4 バルセロ、ミケル 1957- 1982年 混合技法・カルトン 111×75.5cm 三重県立美術館
文献:石崎勝基、「ミケル・バルセロ『像』(美術館だより)」、『中日新聞』(三重版)、2003.5.12
参考:Catálogo de la exposición Miquel Barceló 1984-1994, IVAM. Centre del Carme, Valencia, 1995
5 イケムラレイコ 1951 - 茶耳っ気のある 1993年 39.0×26.0×17.0cm 愛知県美術館
文献:Leiko Ikemura. BEING、Gallery HAM Nagoya、1995.4、表紙、p.21(タイトル《yellow bust》)
    『子どもの情景展……かわいいbutとらえがたき』図録、三重県立美術館、1996.4、p.88/cat.no.3-39(タイトル《yellow bust》)
   『アジアの潜在力 海と島が育んだ美術』展図録、愛知県美術館、2005.5、p.158/cat.no.130
参考:『「地平線を越えて」イケムラ・レイコ』展図録、豊田市美術館、2000.1
   イケムラレイコ、『うみのこ』、ヴァンジ彫刻庭園美術館、2006.9
6 吉本作次 1959- 樹下休息図 2000年  油彩、木炭・画布 145.5×112cm 三重県立美術館

文献:石崎勝基、「吉本作次『樹下休息図』(美術館だより)」、『中日新聞』(三重版)、2006.2.19
    『三重ホスピタル・アート・ギャラリー 主体会病院 出品目録+ガイド』、編集:三重県立美術館、2007.10、no.12
    『移動美術館 員弁コミュニティプラザ 「色彩遊戯」 出品目録+ガイド』、編集:三重県立美術館、2007.11、no.14
    『子どもアートinみえ 活動の記録 2009』、三重県立美術館、2010.3、p.28、p.36、p.41
参考:『子どもの情景展……かわいいbutとらえがたき』図録、三重県立美術館、1996.4

          『吉本作次展』図録、三重県立美術館、2005.1

7 中澤英明 1955- 子供の顔−クマ 2001年 テンペラ・油彩 / 石膏地・寒冷紗・板 36.0 x 30.0cm 愛知県美術館

文献:『中澤英明「子供の顔」』展図録、愛知県美術館、2004.10、表紙/cat.no.23
    浅野徹、「中澤英明「子供の顔」」、BIESPRING 2005、Vol.8、名古屋芸術大学アート&センター

参考:『子どもの情景展……かわいいbutとらえがたき』図録、三重県立美術館、1996.4

   田中善明 「中澤英明 《子供の顔(ニョキニョキ)》」−「子どもの情景」展より、『ひるういんど』、no.70、2001.2.28

     石崎勝基「中澤英明『子供の顔』展」、REAR、no.9、2005.3


ひろがる平面 (第1室後半)

 人間像の変容は、人間が存在する空間にも変化を起こしました。ルネサンス以降の西洋絵画は、人間表現の枠組として透視遠近法や明暗法によって三次元の空間を平面上につくってきました。しかし、そうした基本構造は20世紀後半に機能を失い、画面はただの平面として認識されます。そうした状況で作家たちはさまざまな試みをします。ここでは、あたかも壁紙やカーペットの装飾文様のように、画面上のいろいろな要素が無限に広がり続ける、不思議な作品を紹介します。

 

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8 瑛九 1911-1960 黄色い花 1957-58年 油彩・板 92.4×91.0cm 愛知県美術館
文献:『愛知県美術館所蔵作品選』、愛知県美術館、1992.10、p.145/no.116
    『瑛九展 魂の叙情詩』図録、宮崎県立美術館、1996.4、p.145/cat.no.93
    本間正義・監修、『瑛九作品集』、日本経済新聞社、1997.10、p.106
    『愛知県美術館の名品150』、愛知県美術館、2002.3、p.134/no.117
    『20世紀美術の森』展図録、愛知県美術館、2007.6、p.66/cat.no.76
9 ビアンコ、レーモ 1922-1988 コラージュ 1964年 ペイント・画布、カルトン 103.0×73.0cm 岐阜県美術館
(安藤基金コレクション)
文献:『岐阜県美術館 安藤基金コレクション』、岐阜県美術館、2003.1、p.30、p.42
参考:Remo Bianco Galleria in Franciacorta, http://www.remobianco.com/index.php?option=com_wrapper&Itemid=57"
10 パンスマン、ジャン=ピエール 1944-2005 四角形の貼り合わせ 1969年頃 合成樹脂・画布 395×265cm 岐阜県美術館
(安藤基金コレクション)
文献:『シュポール/シュルファス展 1970年・南仏−パリ』図録、埼玉県立近代美術館・大原美術館・芦屋市立美術博物館・北九州市立美術館・岐阜県美術館、1993.4、p.93/cat.no.44
    『岐阜県美術館 安藤基金コレクション』、岐阜県美術館、2003.1、p.33、p.43
11 ヴィアラ、クロード 1936- 反復 1970年 染料・画布 312×215cm 岐阜県美術館
(安藤基金コレクション)
文献:『シュポール/シュルファス展 1970年・南仏−パリ』図録、埼玉県立近代美術館・大原美術館・芦屋市立美術博物館・北九州市立美術館・岐阜県美術館、1993.4、p.1213/cat. no.65
    『岐阜県美術館 安藤基金コレクション』、岐阜県美術館、2003.1、p.32、p.43
参考:『クロード・ヴィアラ展』図録、ギャラリー五辻・佐賀町エキジビット・スペース、1992.4
12 田中敦子 1932-2005 83B 1983年 合成エナメル樹脂・画布 145.5×108.0cm 岐阜県美術館
(田口コレクション)
文献:『岐阜県美術館 田口コレクション 現代美術編』、岐阜県美術館、2008、p.16
    『田中敦子展 未知の美の探求 1954-2000』図録、芦屋市立美術博物館、静岡県立美術館、2001.3、p.181/作品目録no.184
13 李禹煥 1936- 風と共に 1987年 油、岩絵具・画布 227.0×546.0cm 岐阜県美術館
文献:『今日の造形5 李禹煥展―感性と論理の軌跡―』図録、岐阜県美術館、1988.1、pp.52-53/cat.no.36
14 シシリア、ホセ・マリア 1954- 衝立 小さな花々 IV 1998年 板に油彩、蝋、紙 212×124cm 三重県立美術館
文献:José María Sicilia / Selected Works 1991-1998 図録、タマダプロジェクトコーポレーション、1999.4、cat.no.6
    石崎勝基、「ホセ・マリア・シシリア『衝立・小さな花々 IV』(美術館だより)」、『中日新聞』(三重版)、2000.8.24
    生田ゆき、「第3室:ゴヤとスペイン美術」、『常設展示2000年度第2期目録』、三重県立美術館、2000.6.28
    『三重県立美術館所蔵作品選集』、三重県立美術館、2003.11、pp.84-86/no.86
    『レアル スペイン美術の現在』展図録、長崎県美術館、2005.10、pp.64-65/cat.no.34、p.115
参考:『ホセ・マリア・シシリア 1998-2008』展図録、長崎県美術館、2008.7
15 シシリア、ホセ・マリア 1954- 衝立 小さな花々 V 1998年 板に油彩、蝋、紙 210×122cm 三重県立美術館
文献:José María Sicilia / Selected Works 1991-1998 図録、タマダプロジェクトコーポレーション、1999.4、cat.no.6
    生田ゆき、「第3室:ゴヤとスペイン美術」、『常設展示2000年度第2期目録』、三重県立美術館、2000.6.28
    『三重県立美術館所蔵作品選集』、三重県立美術館、2003.11、pp.84-86/no.86
    『レアル スペイン美術の現在』展図録、長崎県美術館、2005.10、pp.64-65/cat.no.34、p.115
参考:『ホセ・マリア・シシリア 1998-2008』展図録、長崎県美術館、2008.7

物質:変容の種子 (第2室)

 奥行きを持った空間や人間を表現することから遠ざかった絵画や彫刻は、それらが物質からできていることを表現するようにもなります。その表現は様々ですが、その一つに物質とは変化する可能性を持っているという考えに基づくものがあります。それは、一種の錬金術にも似た考え方といえるでしょう。ここでは、物質が変化する可能性を造形表現として引き出そうとした作家たちの試みを紹介します。

 

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16 ニーヴェルソン、ルイーズ 1899-1988 漂う天界 1959-66年 黒く彩色された木 289.6×232.4×25.4cm 愛知県美術館
文献:『愛知県美術館所蔵作品選』、愛知県美術館、1992.10、p.58/no.39
    『愛知県美術館の名品150』、愛知県美術館、2002.3、p.62/no.51
参考:Catalogue of the exhibition The Sculpture of Louise Nevelson: Constructing a Legend, The Jewish Museum, Fine Arts Museum of San Francisco, 2007.5
17 小清水漸 1944- 作業台−桐の枝− 1978年 木(栂、桐) 160.0×126.0×93.0cm 岐阜県美術館
文献:『今日の造形 木と紙 自然との対話』展図録、岐阜県美術館、1984.6、p.52/cat.no.40
    『小清水漸 彫刻・現代・風土』展図録、岐阜県美術館、1992.2、p.19/cat.no.4
    峯村敏明編、『平行芸術展の80年代 1981-1991』、美術出版社、1992.9、p.16
    『小清水漸・栗本夏樹展[現代の造形・かたちといろ]』図録「小清水漸編カタログ」、西宮市大谷記念美術館、1994.2、p.22/cat.no.3
18 黒川弘毅 1952- Benne Bird No.1 1979-81年 ブロンズ 57.0 x 105.0 x 42.0cm 愛知県美術館
文献:『現代彫刻の歩みV 「1970年代以降の表現−物質と空間の変容」』展図録、神奈川県立県民ホール、1990.1、p.65/cat.no.20
    『黒川弘毅 橋本夏夫 青木野枝 ―沈まない金属―』展図録、上田カルチャープロジェクツ、1990.5、p.8/cat.no.3
参考:『黒川弘毅 饗宴−生成するエロース 府中市美術館公開制作16』図録、府中市美術館、2003.5
19 西村陽平 1947- Iron Container for Mummified Magazines 1992年 焼成 / 紙、鉄、合成樹脂、ガラス 200.0×160.0×30.0cm 愛知県美術館
文献:『現代の陶芸 1950-1990』展図録、愛知県美術館、1993.7、pp.98-99/cat.no.71
参考:『西村陽平作品集(1975-1990)』、ギャルリ・プス、1991.1
20 千崎千恵夫 1953- 無題 1992年 ワックス、合板、和紙、写真、ブリキ缶、ガラス板、種 205.0×332.0×10.0cm 愛知県美術館
文献:『千崎千恵夫―表面のトポロジー―』展図録、愛知県美術館、1996.9
参考:CHIEO SENZAKI. 1982-1989、かねこ・あーと ギャラリー、1990
21 シシリア、ホセ・マリア 1954- 蜜蜂の巣箱 V  1993年 蝋、混合技法・板 各94.0×104cm 三重県立美術館
文献:José María Sicilia / Selected Works 1991-1998図録、タマダプロジェクトコーポレーション、1999.4、cat.no.3
   石崎勝基、「ホセ・マリア・シシリア『蜜蜂の巣箱 V』(美術館だより)」、『中日新聞』(三重版)、2001.4.5
参考:Catálogo de la exposición José María Sicilia, Galeria Soledad Lorenzo, Madrid, 1994.4
22 多和圭三 1952 - 泉−想− 2002年 65.5×37.5×37.5cm 愛知県美術館
文献:『アジアの潜在力 海と島が育んだ美術』展図録、愛知県美術館、2005.5、p.155/参考出品
参考:『鉄を叩く−多和圭三展』図録、足利市立美術館・町立久万美術館・目黒区美術館、2010.6

 

平面再訪 (第3室)

 ここでは、20世紀後半に大きく変化した絵画空間に対する、もう一つのアプローチを紹介します。たとえば、桑山忠明は、平面性を厳格に徹底させた作品を制作しました。また、それとは別に画面は計算できない空間のふくらみを持っているという考え方に立った表現があります。それは、SFが描き出す、現実世界の外に位置する別次元の空間を連想させるかもしれません。

 

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29 桑山忠明 1932- 茶白青 1968年 アクリル、綿布、クロムストリップ 304.2×101.6cm 愛知県美術館
文献:『桑山忠明』展図録、北九州市立美術館、1985.10、p.42/cat.no.17
    『愛知県美術館所蔵作品選』、愛知県美術館、1992.10、p.159/no.132
    『愛知県美術館の名品150』、愛知県美術館、2002.3、p.145/no.128
参考:『静けさのなかから:桑山忠明』展図録、名古屋市美術館、2010.4
30 中西夏之 1935- M字型−U 1981年 油彩、木炭・画布 227.0×162.5cm 愛知県美術館
文献:『中西夏之展』図録、北九州市立美術館、1985.7、p.37/cat.no.21
    『中西夏之展―正面の絵 緩やかに ひらかれゆくとき―』図録、西武美術館・軽井沢財団法人高輪美術館、1989.4、p.35/cat.no.20、同分冊『中西夏之ノート』、pp.75-88、「制作日誌 M字型 その他」
    『中西夏之展 白く、強い、目前へ』図録、東京都現代美術館、1997.1、p.72/cat.no.23
    『中西夏之展 広さと近さ−絵の姿形』図録、愛知県美術館・愛媛県美術館、2002.12、p.75/cat.no.38
31 秋岡美帆 1952- 光の間 01-1-15-4 2001年 NECOプリント・麻紙 217.0×275.7cm 三重県立美術館
文献:MIHO AKIOKA. Inter Lucem, Gallery H.O.T, 2001.4, no.3
   石崎勝基、「秋岡美帆『光の間01-1-15-4』(館蔵品から)」、『ひるういんど』、no.74、2003.3.31、三重県立美術館
参考:『秋岡美帆 光の間』展図録、三重県立美術館、2002.6
32 今村哲 1961- ナンバーレス 2000年 蜜蝋、顔料、アクリル・画布、パネル 285×230cm 三重県立美術館
文献:石崎勝基、「今村哲『ナンバーレス』(美術館だより)」、『中日新聞』(三重版)、2001.6.14
参考:『今村哲展』図録、三重県立美術館、2000.6
33 染谷亜里可   1961- Decolor - Level 6 2005年   ヴェルヴェットを脱色・パネル 101×244cm 三重県立美術館
文献:石崎勝基、「染谷亜里可『Decolor - Level 6』(美術館だより)」、『中日新聞』(三重版)、2007.1.21
参考:『染谷亜里可展』図録、三重県立美術館、2005.10
34 杉戸洋 1970- The Second Lounge 2002年 アクリル絵具・画布 268.5×415.5cm 愛知県美術館
参考:『under the shadow 杉戸洋作品集』、求龍堂、2004.1
35 館勝生 1964-2009 June.7.2007 2007年 油彩・画布 112×162cm 三重県立美術館

文献:石崎勝基、「館勝生『June.7.2007』(美術館だより)」、『中日新聞』(三重版)、2009.6.21
    『館勝生 Tachi Katsuo』、ギャラリー白、2009.8、p.66、p.9

参考:『館勝生展』図録、三重県立美術館、2001.7

 

幕間 (第3室→休憩ロビー)

 

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28 ソト、ラモーン・デ 1942- 連絡階段 1997年 高さ35.3×長径17.0cm 三重県立美術館
文献:Catálogo de la exposición Ramón de Soto. Arquitectura del silencio, El Almudín, Valencia, 1997.5, p.55
   『移動 バレンシアの七人展』図録、三重県立美術館、1997.10、スペイン語篇、p.179/no.15
   石崎勝基、「ラモーン・デ・ソト『通行の階段』(美術館だより)」、『中日新聞』(三重版)、2000.2.24
   『レアル スペイン美術の現在』展図録、長崎県美術館、2005.10、p.58/cat.no.30、p.114
   Catálogo de la exposición Ramón de Soto. Reflexiones sobre Eros y Thánatos, IVAM, Valencia, 2006.11, p.166
参考:『ラモン デ ソト 「法然院 静寂の道」』展図録、いづみ画廊、1993.9

 

物質:変容の痕跡  (第4室)

 物質の変化は、時間の経過と密接に結びついています。時の経過とともに起こる変化とその痕跡に眼を向けた作家たちもいます。完成した作品は、経過した時間の記憶が刻まれた化石のように見えるかもしれません。ここでは、そうした時の流れにともなう変化の痕跡に注目した作品を紹介します。

 

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23 タピエス、アントニ 1923- 黒と四つの茶 1959年 混合技法・画布 130.0×97.0cm 岐阜県美術館
文献:TÀPIES. Obra Completa, Volumen 1. 1943-1960, Fundació Antoni Tàpies / Edicions Polígrafa, S.A., 1989, p.412/cat.no.792
24 岡村桂三郎 1958- 白虎 1992年 岩絵具、その他・板、画布 197.0×242.0cm 愛知県美術館
文献:『現代絵画の一断面−「日本画」を越えて』展図録、東京都美術館、1993.9、p.19/cat.no.26
    『環流 日韓現代美術展』図録2、愛知県美術館・名古屋市美術館、1995.7、p.97/no.4
参考:『岡村桂三郎展』図録、神奈川県立近代美術館 鎌倉、2008.9
25 出原次朗 1962- 星虫の死骸 1993年 製版、着色、加工/混合技法 157.0×246.0×25.0cm 愛知県美術館
参考:『出原次朗展』図録、ギャラリー・オー、1997.2
26 原裕治 1948-2007 アポクリファ No.1 1994年 油彩・背高泡立ち草、紙、木 180.0×270.0cm 愛知県美術館
文献:『原祐治展』リーフレット、愛知県美術館、1994.1
参考:木本文平、「追悼 原祐治さんのこと」、REAR、no.18、2008.2、pp.54-55
27 戸谷成雄 1947- 双影体 U 2001年 アクリル・灰・木 84.0×73.0×850.0cm 愛知県美術館
文献:『戸谷成雄 森の襞の行方』展図録、愛知県美術館、2003.6、pp.78-79/cat.no.19、p.36
    『20世紀美術の森』展図録、愛知県美術館、2007.6、p.24/cat.no.24

 

エピローグ (第4室)

 

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36 野村仁 1945- 励起する真空 1990年 ガラス、大理石 50×33×25cm 岐阜県美術館
(安藤基金コレクション)
文献:『今日の造形7 現代美術〈日本の心〉展』図録、岐阜県美術館、1991.2、p.45/cat.no.18
    野村仁、『Time-Space』、光琳社、1994.8、p.123
    『野村仁|移行/反照』展図録、豊田市美術館、2001.6、p.104
    『岐阜県美術館 安藤基金コレクション』、岐阜県美術館、2003.1、p. 23、p.39
    『野村仁:偶然と必然のフェノメナ 見る』、赤々舎、2006.10、p.73

 

ひろがるアート−現代美術入門篇−
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