このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

資料

(田中善明)

資料1
ライフ・マスク
Life Mask
1923年
石膏
26.0×14.5×9.0cm
笠間日動美術館
 下落合のアトリエを自力で増築していたころにこのライフ・マスクはつくられた。親友の山田新一と木下勝治郎の話によると、佐伯自身が材料を用意し、制作をすすめたという。そして、石膏から顔を出した佐伯の表情は、まるで死を予感させるような、何か見てはならない形相をしていたと回想した。ライフ・マスクの原型は、傷みがひどいため1960年代後半に、彫刻家の井上武吉が石膏で複製し、ブロンズ3点を製作した。

 佐伯が亡くなった直後、山田新一はデスマスクの制作を彫刻家の日名子実三に依親したが、入院中食事を受けつけず点滴だけを受けていた佐伯の壮絶な容貌は、とてもデスマスクをとれる状態ではなかった。
資料2
佐伯祐三愛用のヴァイオリン
Saeki’s Favorite Violin
中学生のころの佐伯は、従兄浅見憲雄によって美術だけでなく音楽にも開眼させられた。東京美術学枚在学中から東京音楽学校神田分教場の夜学に通ってヴァイオリンを習いはじめ、ときには美術学校の先輩里見勝蔵などと組んで音楽会を開いた。一時中断していた時期もあるが、第二次パリ時代には練習を再開、フランス人ヴァイオリニストに師事した。

 このヴァイオリンは、もともと林龍作がパリの道具屋で掘り出したものを佐伯がねだって20号の作品2点と交換し、没後は佐伯の形見として荻須高徳に贈られたと言い伝えられている。ケース内には、米子夫人が使用していたとされるCoty社のフェイスパウダー(箱はルネ・ラリックのデザイン)も収められている。
ページのトップへ戻る