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ごあいさつ

私どもは,このたび<奥谷博展−現代の黙示録>を開催することになりました。この展覧会の意図は,現代に生きる一画家の眼をとおしてとらえた宇宙観を展示し,その中から現代に生きるありようを感じとっていただきたいと考えております。

この半世紀の間,宇宙物理学と生命科学は,かってないほどの進歩を見せております。しかし他方では管理社会化が進行し,人間そのものが,こうした状況の中で大きく揺れ動き,生きる指標を失おうとしております。これは人間存在の危機的な状況といえましょう。

奥谷博氏は昭和世代の画家として,絶え間なく変動する現代に生き,人間の生と死の営みは,どうあるべきかを作品で提示されてきました。風景,静物,人物画のどれひとつをとっても,こうしたことが主題となっていると考えております。

今回の展示は奥谷博氏の20代,東京芸大油画科在学中の作品から1992年に至る大作を中心として油彩画70点,素描 20点を展示し,作家の足どりから現在に至るまでを眺めながら,現代具象絵画家のありかたのひとつを見ていただきたいと存じます。

奥谷博氏は1934年高知県宿毛市に生まれ,東京芸大を卒業後,独立美術協会会員として活躍され,第1回昭和会賞,昭和 58年度芸術選奨文部大臣賞,第3回宮本三郎記念賞など数々の受賞を重ねて現在も,さまざまな具象絵画運動の核として活躍されております。

最後になりましたが,本展開催にあたり,貴重な作品をご出品くださいました美術館ならびに所蔵家の皆さま,ならびに,ご協力くださいました関係各位に深く感謝の意を表します。

1993年1月

奥谷博展実行委員会

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