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第4章 90年代以降の新展開

絵具流しからエアブラシによるグラデーションを施した作品へと変化した元永作品は、90年代に入ってさらなる展開を見せるようなった。

生き生きと流れる色と、そこに浮かぶ独特の線やかたち。《ひかり》(cat.no.64)はまさにタイトル通りに白く明るいひかりに満ちあふれている。かたちははっきりとした輪郭線を持たず、内面からの光をまぶしく放ち、ふわりと宙に浮かんでいるかのようである。

《せんかたちいろながれ》(cat.no.65)は、鮮やかな色の絵具が画面にほとばしり、そこに軽快な線や太い輪郭線を持った生き物のようなかたちが描かれている。絵具流しや動きのある自由な線描など、これまでのさまざまな技法が画面の上で“競演”する、なんとも楽しい作品となっている。

最近作の《しろいひかりにのみどり》(cat.no.66)では、緑の色面から白い光があふれ出している。元永が日頃から口癖のように語っている言葉のひとつに、「一寸先は光」という言葉がある。明るく楽しい世界を描きつづけ、絵を描きながら自分の世界を追求する元永が見つめているその先には、こうしたひかりが常にあるのだと感じさせる作品である。

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