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東京国立近代美術館所蔵品による名品でたどる近代工芸のあゆみ

日本の工芸は、長い歴史のあいだに培われた繊細微妙な技術をたもちながら、近代にはいっても、そのふさわしいありかたを模索することで発展してきました。もちろんその方向は単純なものではなく、移りゆく時代ごとに、美術としてのかんがえかた、素材のもんだい、生活や産業などと深くかかわりながら、多様で重層的な展開をくりひろげてきたのです。

明治時代には、海外での万国博覧会への出品作品や輸出工芸作品にみられるような、きわめて複雑で精緻な技術中心の作品が制作されています。また明治末ころからは、美術としての工芸、いわゆる芸術家としての美術作品をつくろうとする動きがでてきました。そして、アー・求Eヌーボーなどの外国の美術様式をとりいれた作品が生まれています。その後も、さまざまな工芸運動がこころみられましたが、大正末ころから昭和前期には、当時ヨーロッパで流行していたアール・デコや構成主義などの影響がつよくみられます。民芸運動が興ったのもちょうどこの時期からでした。

第二次世界大戦後は、官展の流れをくむ日展、文化財保護法を基盤とする日本伝統工芸展、実用性を重視したクラフト、オブジェとしての工芸をこころざす新しい傾向など、さまざまな運動が活発に行われ、日本の戦後工芸の潮流をかたちづくっています。また現代は、工芸の意味を徹底的に追求した個性的な作品が、多くの作家によって制作されています。

今回の展覧会は、こうした複雑で多岐にわたる日本近代工芸の流れを、東京国立近代美術館所藏の名品約100点でたどってみようとするものです。

近代工芸のあゆみ
鈴木長吉《十二の鷹》1893年

会期 2005年10月5日(水)ー11月13日(日)
開館時間 午前9時30分ー午後5時(入場は4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(10月10日は開館)10月11日(火)、11月4日(金)
観覧料 一般900円(700円)
高大生700円(500円)
小中生500円(300円)
*()は20名以上の団体及び前売り料金
*身体障害者手帳等をお持ちの方及び付き添いの方1名は観覧無料。
主催 三重県立美術館
特別協力 東京国立近代美術館

会期中の催し

○学芸員によるギャラリートーク
日時  10月15日(土)、10月22日(土)、10月29日(土)
     午後2時から
     *展覧会観覧券が必要です。

○ビデオ上映

10月 9日(日) ・「芹沢金圭介の美の世界」
・「竹工芸・飯塚小王干斎」
10月16日(日) ・「志野に生きる 鈴木藏」
・「紬に生きる」─宗廣力三─
10月23日(日) ・「変幻自在」─田口善国・蒔絵の美─
・「十三代今右衞門「薄墨の美」」
10月30日(日) ・「木の生命よみがえる」─川北良造の木工芸─
・「藤本能道の色絵磁器」
11月 6日(日) ・「十三代今右衞門「薄墨の美」」
・「芹沢金圭介の美の世界」
11月13日(日) ・「志野に生きる 鈴木蔵」
・「変幻自在」─田口善国・蒔絵の美─

ミュージアムコンサート
 「宮廷の愛の語り部」
 11月5日(土) 午後6時から
 エントランスホール
 演奏 宇田川貞夫(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ヴォーカル)
     高本一郎 (キタローネ) 

○お茶会 毎週土曜日 10:00-15:30
     エントランスホール
     350円(お茶菓子付き)

 

展示解説パンフレット

出品リスト

東俊郎「名品でたどる近代工芸のあゆみ」展HILL WIND no.9(2005.9)

年報

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