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ごあいさつ

小説家、美術評論家であり、同時に画廊経営者であった洲之内徹(1913〜1987)は、13年間にわたって『芸術新潮』に連載した「気まぐれ美術館」等の著作によって、今も多くのファンを得ています。

愛媛県松山市出身の洲之内は、画家を志望しながらも、父親に反対されて東京美術学校建築家に1930年に入学します。しかし、左翼運動に参加して検挙され同校を中退、一時帰郷した後も左翼運動を続け、1938年からは中国で共産主義の情報収集に従事、1946年に松山へ帰りました。

その後洲之内は小説の発表を初め、1950年には芥川賞候補になります。この頃から洲之内は小説家田村泰次郎との交友を深め、1959年には田村が創業した現代画廊に入社、1961年からは同画廊の経営を引き継ぎました。

「萬鐵五郎展」でスタートした洲之内の現代画廊は、1987年に閉廊するまで彼自身の眼で選んだ個性豊かな作家たちを次々と紹介し、彼自身もコレクションを持つようになりました。

それら洲之内の収集作品は、洲之内没後の1988年に宮城県美術館に収蔵されました。この展覧会は、洲之内コレクションの日本近代洋画130余点を通じて、洲之内独特の日本近代美術史と美意識を振り返ろうとするものです。

最後に、展覧会開催に当たり、宮城県美術館の皆様からは多大のご支援をいただきました。また、図録制作に当たっては、後藤洋明氏から貴重な研究成果の提供をいただきました。心から感謝の意を表します。

2000年4月

三重県立美術館

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