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ごあいさつ

村山槐多がその短い生涯をおえた1919年からすでに78年、そして神奈川県横浜市に誕生してから数えて100年をこえました。これを記念して、福島県立美術館、三重県立美術館と朝日新聞社の共催で「生誕100年 村山塊多展」を開催いたします。

村山槐多は明治以後の日本が生んだもっとも異色で、もっとも早熟多感、そして多才な画家であり詩人としてよく知られています。小学校時代からはじまった旺盛な読書欲をもとにして、中学にはいった槐多少年は本格的に詩をつくり、小説を書き、さらに戯曲にも手を染めていますが、そのどれもが少年の作とは思えない想像力と洞察にみちていて、絵の才能とどちらがまさるか甲乙つけがたいものがあります。結局槐多は美術を選ぶことになりましたが、これは従兄の画家山本鼎の感化があったためかもしれません。

その山本鼎や小杉未醒に才能を認められてから22歳の夭折まで、村山槐多に与えられた制作の時間はほんとうに数年たらずでしたが、それを予感するかのように、猛烈に奔放にふつうの何倍かの速さと精力を集中して描いた絵画作品は、それまでも、そしてこれからも槐多以外の誰にも生み出せない不思議な魅力にいまも包まれて輝いています。

今回の展覧会では油彩、水彩、素描などの他に、初めて公開される自筆の詩の原稿などをあわせて200余点を展示し、多面的な村山槐多にこれまで以上に接近してみたいと念願しています。

本展覧会を開催するにあたって、貴重な作品を快く出品していただきました美術館と所蔵者各位の温かいご協力にたいし、深く感謝いたします。

1997年

主催者

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