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あいさつ

このたび,三重県伊勢市出身の彫刻家橋本平八の没後50年と,三重県立美術館の開館3周年とを記念して,「橋本平八と円空一木彫・鉈彫の系譜」展を開催することになりました。

橋本平八は,明治30年(1897),現在の伊勢市朝熊町に生まれ,23歳の時に上京して佐藤朝山に師事し,大正11年(1922)からは日本美術院展に出品して,彫刻家としての生涯を歩み始めました。大正15年(1926),郷里に帰った平八は,39歳で早逝するまでに,エジプト彫刻や東洋古代仏教彫刻,さらに江戸時代の円空仏などを広く研究し,その成果を基礎として,独自の精神性が盛り込まれた,個性豊かな彫刻を数多く遺しました。

わが国の彫刻には,古来,仏像を中心に木を素材とした作品が多く,近代以降も高村光雲・平櫛田中などの木彫家が輩出し,現代にあっても,木と取り組む作家たちの活発な造形活動を見ることができます。

本展では,主要作品約100点により橋本平八の芸術を回顧すると共に,平八が好んだ鉈彫り技法の源流である平安時代の鉈彫像や,平八に強い影響を与えた円空仏,平八と同時代の近・現代彫刻及び木を素材とした現代彫刻とをあわせて展観し,古代から現代に至る木彫・鉈彫の系譜とその特質を探ろうとするものです。

本展開催に当り,貴重な作品を快くご出品くださいました所蔵家の皆様,並びにご協力を賜りました関係各位に厚くお礼申し上げます。

1985年9月

三重県立美術館
(財)岡田文化財団
中日新聞本社

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