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ごあいさつ

長谷川利行(1891〜1940)は、「リコウ」の通称で放浪の画家として知られ、近代日本美術史上特異な存在と位置づけられてきました。個性的な原色使いと速写による強い線の画風からフォーヴィスムや表現主義、またゴッホに比されることもありますが、彼自身は独学で絵を始め、派閥に属することはありませんでした。

利行は壮年期に多くの公募展に応募しており、35歳で二科展初入選、その翌年に3作入選を果たし樗牛賞を受賞しました。こうして美術界の注目を集めたものの、生来の気性の激しさはアカデミックな作家たちとは馴染まず中央画壇から遠のいていきます。破天荒な生活を変えることなく健康を蝕み、49歳の時板橋養育院で、誰にも看取られずにその生涯を終えました。

前半生の経歴は不明な点が多く、また独特の風貌と奇行の数々により同時代人に強烈な印象を残しながらも、孤独の中に生を閉じた彼は、その劇的な人生ゆえに伝説化されすぎて客観的な評価は成されずにきたきらいがあります。

本展は、歿後60年を機に、全国に秘蔵される傑作約130点を、その創作期によって3グループに分けて展観、「画家長谷川利行」の画業を客観的、体系的に浮き彫りにしようというものです。

本展覧会実現のために美術館、画廊、個人のご所蔵家から貴重な作品をご出品賜り、また多くの方々から作品に関する情報や資料をご提供いただきました。充実した内容となったのは、長谷川利行の会の全面的ご支援によるものです。本展にご理解、ご協力下さいました関係者各位に心よりお礼申し上げます。

2000年

主催者

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