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あいさつ

三重県立美術館では,開館以来,宇田荻邨,藤島武二など本県にゆかりある作家の回顧展を開催して参りましたが,このたび川喜田半泥子の生誕105年を記念して,彼の芸術を回顧展望する展覧会を開催することになりました。

川喜田半泥子は,明治11年(1878)三重県津市の素封家川喜田家の第16代として生まれ,百五銀行頭取を初めとする多くの会社の要職に就くかたわら,多芸多趣味の人として青年時代から芸術に関心をよせ,特に陶芸には深い興味を持って,津市郊外の千歳山や長谷山に窯を築き,専門家の作品には見られない独自の作柄を持った数多くの陶芸作品を制作しました。また半泥子は,陶器のほかにも自らの俳句等を記した生気溢れる書や軽妙な水墨画・油彩画なども遺しており,昭和38年(1963)に85歳で亡くなるまで幅広い創作活動を展開しました。

今回の回顧展は,陶芸研究家の林屋晴三氏,藤田等風氏,吉田耕三氏,満岡忠成氏から協力を得て,そうした半泥子の芸術活動の全貌をうかがうことのできる充実した内容となるよう準備を進めてまいりました。

本展の開催を通じまして,郷土の作家・半泥子の芸術に対する理解が,より一層深まることを念願している次第であります。

最後に,貴重な作品を快くご出品いただきました所蔵家の皆様,並びに御協力を賜りました関係各位に厚くお礼申しあげます。

1984年7月
三重県立美術館

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