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小島千雪
Kojima Chuyuki

1971年東京生まれ、日本

1995-1997年パリ市立美術アトリエ(フランス)に在籍、1999年3月東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。1993年8月、第3回国際TEL-IMAGE展(第5回ふくい国際ビデオ・ビエンナーレ、福井県立美術館)で動画部門優秀賞。2003年9月、VideoDance2003 -4th VideoDance Festival-(BIOS、アテネ、ギリシアおよびOlympion Cinema、テッサロニキ、ギリシア)に参加(2004年、2005年にも参加)。2006年5月、1st International Video-Dance Festival, Tel-Aviv/Tel-Aviv Cinematheque(テルアビブ、イスラエル)、2006年7月、『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006』(新潟県十日町市)などに出品。

作者によれば「リズミカルムとは、rhythmical(律動的な)とcalm(静けさ)を合わせた造語である。ある瞬間が次の瞬間へ移行する際に発生する時間軸上の差異、および存在物そのものが内包する振動の可能性を指す。/映像におけるリズミカルムは、客体の運動、不連続な時間の推移、主体の移動という3つの階層により構成される。主体と客体の心理的距離が、ついたりはなれたりする二重らせんの立体構造をつくり、時間軸によって容量を与えられた空間が映像として立ち上がる…(後略)…」。本作品《砂の陸》については「…(前略)…常に姿を変えながらも、同時に不動の存在である砂丘をリズミカルムの象徴として扱い、『夢だった現実』をテーマに描く。…(中略)…現実とは既に夢だったのかもしれない。リズミカルム群の所在は、周辺に属する物語を証明する。存在としての権利を失った粒子の夢が、その陸に余韻としてのみ残る…(後略)…」と述べている。

本作品は砂丘の風紋とそこにかぶさる青い空らしき景色を映した場面から始まる。カメラは上下や斜めに動き、地形、木、鳥などに移っていくが、いずれもイメージをくっきりととらえることはできず、時に残像が散乱する。ブリジット・ライリー、フリードリッヒ、セザンヌ、カラーフィールド・ペインティングなどの絵画史的記憶と照合することもできるかもしれないが、カメラの動きによるリズムと、それにともなって脈打ち浸潤する光や色彩に身を委ねることこそが促されているのだろう。

(石崎)

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