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あいさつ

第一次大戦勃発直前を頂点とするドイツ表現派の運動は,それこそ燎原の火のように全世界に広がりました。それは美術という一ジャンルにとどまらず,文学,音楽,演劇,舞踊,建築,映画と,あらゆる芸術上のジャンルを乗り越えていった運動でもあったのです。「ブリュッケ」に結集した画家たちが,爆発する色彩,猛々しいタッチによって追い求めたのは,ドイツ帝国の旧態依然たる倫理観によって縛られ,窒息しようとしている原初の生命感を解放することであり,まもなく「青い騎士」のグループが,なにものにも制約されない「精神的なもの」の全面的表出を声高らかに要求します。そして,大戦末のドイツ革命の時期にあっては,表現主義は革命の火種を伝える烽火となるのです。

時代の波に激しくもまれ,悲劇的な展開を余儀なくされたこの表現主義という運動は,「表現」を操作することから,「表現」そのものの問題に再び帰ろうとしている現代にあって,その歴史的意味の再考を切実に追っていると言えるでしょう。

今回の展示では,膨大なプーフハイム・コレクションから,「ブリュッケ」の代品を中心に460点余を選びだしました。カンデインスキーとクレーが欠けていますが,従来「青い騎士」くの紹介に偏り過ぎてあまり紹介されていない,キルヒナー,ヘツケル,シュミット=ロットルフらの作品にまとめて触れる意義は大きいと申せましょう。

今回の展覧会にあたり全面的協力を惜しまれなかったしG・アーフハイム氏ならびに関係各位に心よりお礼申し上げます。

主催者

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