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あいさつ

シャルル・デスピオは,ロダンが切り開いたフランス近代彫刻を継承,発展させた彫刻家です。1907年,サロンに出品した作品がロダンの眼にとまり,請われてアトリエで助手を務めることになりますが,デスピオは,自己の創作の信念を貫くことを宣言し,それを実践することでこの巨匠の信頼と評価を得ました。こうした誠実で潔い態度はデスピオの生涯にわたるもので,彼は名声や栄誉に溺れることなく孤高の創作活動を行い,近代的精神性と古典様式を融合させた清楚な人間像を追究し続けました。

デスピオの静謐な作品世界は,母国フランスだけでなく北欧や東欧,そしてアメリカで熱狂的な支持者を生み,日本でも同じ時代を生きた彫刻家たちに大きな影響を及ぼしています しかし,デスピオは,同じロダンのアトリエから育ったブールデルやマイヨールの陰にかくれ,その全貌の紹介と正当な評価がなされないまま歿後50年という時が経過してしまいました。

このたびの展覧会は,デスピオの生誕地フランス,モン・ド・マルサン市の全面的な協力を得て開催されます。この彫刻家の名を冠した同市のデスピオ−ヴレリック美術館の所蔵作品を中心に,フランス各地と日本に所蔵される作品を加えて,彫刻62点とデッサン38点,挿画本などの資料によってデスピオの全貌を紹介いたします。本展は、日本の美術館で開催される初めての回顧展であるばかりでなく,生前歿後を通じて最大規模の回顧展です。

また,この展覧会の交換展として,デスピオ−ヴレリック美術館において1997年5月から「日本の具象彫刻家10人展1935−1955」が開催されました。これは,日本の具象彫刻がまとまって海外に紹介される初めての展覧会で,日仏の文化交流としても意義深いものといえましょう。

最後に,展覧会の実現にご尽力を賜わりましたモン・ド・マルサン市フィリップ・ラベリー市長,デスピオ−ヴレリック美術館のフィリップ・カマン館長,長年の研究成果をご提供いただきましたエリザベス・ルボン女史をはじめ,貴重な作品の出品を御快諾いただきました内外の美術館および所蔵家の皆様,ご協賛をいただきました花王株式会社,そのほかご協力いただきました関係各位に深く感謝いたします。

主催者

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