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常設展示2001年度【第4期展示】2002年1月4日(金)〜3月31日(日)

特集展示:ルドン《ヨハネ黙示録》

 絵画とは「眼に見えないものを見えるようにすることだ。」とパウル・クレーは語っていますが、ルドンの場合はそんないいかたをしません。たぶんもっと控えめに「ものをみようとしたら眼をつむったほうがいい。」とか、「みえるものだけが世界のすべてではない。」という風になります。このクレーとルドンの表現のしかたから、ニュアンスを異にしたそれぞれの気質がうかがえますが、しかしその見かけは見かけとして、この二人の態度は意外に核心のところではとてもよく似ているといっていいでしょう。なぜなら、クレーには宇宙の眼とでもいう考え方があるし、ルドンにも眼にうつる自然に対する深い愛着があって、その語っていない余白をあわせれば、内と外が浸透して「みえる」ことをめぐるかれらの姿勢は大海に浮かんだ双子の小島のように際だってくるからです。

 空をゆく雲の変幻きわまりのない姿の不思議を父に教えられたルドンは、荒涼とした南フランスの自然のなかで寡黙な少年として育ちました。

 私は何時間も、というよりは一日中人のいない野原で地面に仰向けに寝て、雲が通って行くのを見てみました。はかなく変わって行く、幻のような雲の輝きを、無限の歓びを感じながら追っていたのです。私はただ内面で生きて、あらゆる肉体的な努力がいやでした。

 『ヨハネ黙示録』もまたなにか光と閣の「雲」のメタモルフォーズとしてみること。聖書の注釈としてみないこと。それができれば、みえるものをこえて、心の深海を泳いでいる生命の魚類のようなものが、眼をとじてもみえてくるかもしれません。

(東 俊郎)

第1室:日本の油彩画とその変容

作家名 生没年 作品名 制作年 材質 備考
アントニオ・フォンタネージ (1818-1882) 沼の落日 1876-78頃 油彩・キャンバス (財)岡田文化財団寄贈
高橋 由一 (1828-1894) 光安守道像 不詳 油彩・キャンバス 寄託品
浅井  忠 (1856-1907) 小丹波村 1893 油彩・キャンバス  
鹿子木 孟郎 (1874-1941) 狐のショールをまとえる婦人 1902 油彩・キャンバス  
中村 不折 (1866-1943) 裸婦立像 1903頃 油彩・キャンバス  
萬  鐵五郎 (1885-1927) 木の間よりの風景 1918 油彩・キャンバス  
黒田 清輝 (1866-1924) 雪景 1919 油彩・板  
小出 楢重 (1887-1931) パリ・ソンムラールの宿 1922 油彩・板  
中村  彝 (1887-1924) 髑髏のある静物 1923 油彩・板  
安井 曾太郎 (1888-1955) 女立像 1924 油彩・キャンバス 第三銀行寄贈
藤田 嗣治 (1886-1968) 猫のいる自画像 1927頃 油彩・キャンバス 東畑建築事務所寄贈
古賀  春江 (1895-1933) 煙火 1927 油彩・キャンバス  
佐伯 祐三 (1898-1928) サンタンヌ教会 1928 油彩・キャンバス  
前田 寛治 (1896-1930) 裸婦 1928 油彩・キャンバス  
藤島 武二 (1867-1943) 大王岬に打ち寄せる怒涛 1932 油彩・キャンバス (財)岡田文化財団寄贈
須田 國太郎 (1891-1961) 信楽 1935 油彩・キャンバス (財)岡田文化財団寄贈
梅原 龍三郎 (1888-1985) 霧島 1936 油彩・キャンバス (財)岡田文化財団寄贈
吉原 治良 (1905-1972) 作品 1937 油彩・キャンバス  
松本 竣介 (1912-1948) 建物 1945頃 油彩・板  
鶴岡 政男 (1907-1979) 黒い行列 1952 油彩・キャンバス  
鳥海 青児 (1902-1972) 彫刻(黒)をつくる 2953 油彩・キャンバス  
麻生 三郎 (1913-2000) 母子のいる風景 1954 油彩・キャンバス  
元永 定正 (1922-   ) 作品 1956 油彩・キャンバス  
桂   ゆき (1913-1991) 作品 1958 油彩・キャンバス  
難波田 龍起 (1905-1997) 創世A 1961 油彩・キャンバス  
香月  泰男 (1911-1974) 芒原 1968 油彩・キャンバス  
宮崎  進 (1922-   ) 石狩 1958 油彩・キャンバス 作者寄贈
中原 悌二郎 (1888-1921) 若きカフカス人 1919 ブロンズ  
石井 鶴三 (1887-1973) 1938 ブロンズ  
柳原 義達 (1910-   ) 赤毛の女 1956 ブロンズ  
 

第2室:近代の日本画、橋本平八の木彫

作家名 生没年 作品名 制作年 材質 備考
菱田 春草 (1874-1911) 薊に鳩図 1901 絹本著色  
小林 古径 (1883-1957) 麦秋 1915頃 絹本著色  
小林 古径 (1883-1957) 旅路 1915頃 絹本著色  
前田 青頓 (1885-1977) 1914-15 絹本著色  
萬  鐵五郎 (1885-1927) 山水図 1922 紙本墨画  
岸田 劉生 (1891-1929) 冬瓜茄子之図 1926 絹本著色  
安田 靫彦 (1884-1978) 小倉の山 1930 絹本著色  
安田 靫彦 (1884-1978) 鈴屋翁 1932 絹本著色 (財)岡田文化財団寄贈
安田 靫彦 (1884-1978) 天孫降臨画稿 不詳 紙本墨画  
小川 芋銭 (1868-1938) 野渡新造船図 1930 紙本著色  
小川 芋銭 (1868-1938) 水郷十二橋 1933 紙本淡彩  
速水 御舟 (1894-1935) 花の傍下絵 1932 紙本著色  
速水 御舟 (1894-1935) 不詳 紙本著色  
中村 岳陵 (1890-1969) 都会女性職譜 1933 紙本著色  
橋本 平八 (1897-1935) 1922  
橋本 平八 (1897-1935) 弁財天 1927  
橋本 平八 (1897-1935) 石に就て 1928 寄託品
橋本 平八 (1897-1935) 老子 1932  
橋本 平八 (1897-1935) 弱法師 1934  
橋本 平八 (1897-1935) 俳聖一茶 1935  
 

第3室:19-20世紀西洋の美術

作家名 生没年 作品名 制作年 材質 備考
バルトロメー・エステバン・ムリーリョ (1617-1682) アレクサンドリアの聖カタリナ 1645-50頃 油彩・キャンバス  
スルバラン派の画家   聖ロクス 17世紀 油彩・キャンバス 有川一三氏寄贈
オーギュスト・ルノワール (1841-1919) 青い服を着た若い女 1876 油彩・キャンバス (財)岡田文化財団寄贈
エドガー・ドガ (1834-1917) 裸婦半身像 1891頃 コンテ、赤チョーク・紙 (財)岡田文化財団寄贈
オディロン・ルドン (1840-1916) ベアトリーチェ 1897 リトグラフ・紙  
オディロン・ルドン (1840-1916) ヨハネ黙示録 1899 リトグラフ・紙  
オディロン・ルドン (1840-1916) アレゴリー(太陽によって赤く染められたのではない赤い木) 1905 油彩・キャンバス  
サルバドール・ダリ (1904-1989) パッラーディオのタリア柱廊 1937-38 油彩・キャンバス  
ジョルジュ・ルオー (1871-1958) キリスト磔刑 1939 油彩・紙、キャンバス (財)岡田文化財団寄贈
ジョアン・ミロ (1893-1983) 女と鳥 1968 油彩・キャンバス (財)岡田文化財団寄贈
アルフォンソ・アルバセテ (1950-   ) 幻影 1 1990 油彩・キャンバス  
アルフォンソ・チェス・ルビオ (1959-   ) エンジョイ・ゴルゴタ 1989 ミクストメディア・布 大山一行氏寄贈
アルフォンソ・チェス・ルビオ (1959-   ) DC III 1990 ミクストメディア・紙 大山一行氏寄贈
ラモーン・デ・ソト (1942-   ) 沈黙の建築W 3点組 1997  
ラモーン・デ・ソト (1942-   ) 通行の階段 1997  
 

ギャラリー

作家名 生没年 作品名 制作年 材質 備考
イサム・ノグチ (1904-1988) スレート 1945 ブロンズ  
ヘンリー・ムーア (1898-1986) 版画集『ストーンヘンジ』 1971-73 リトグラフ・エッチング・紙  
佐藤 忠良 (1912-   ) 賢島の娘 1973 ブロンズ  
元永 定正 (1922-   ) タピストリーNo.9 1977 毛織物  
江口  週 (1932-   ) 漂流と原形 1981 木   
浅野 弥衛 (1914-1996) 作品 1986 木、オイルスティック  
新妻  實 (1930-1998) 眼の城 1988 ポルトガル産黒御影石  
関   敏 (1930-   ) 1989 黒御影石  
保田 春彦 (1930-   ) 幕舎試作・鉄 1991 作者寄贈
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