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美術館 > 展覧会のご案内 > 常設展(美術館のコレクション) > 1986 > 常設展示1986年度第2期(1986.7-9)

常設展示1986年度【第2期展示】 1986年7月8日(火)~9月23日(火)

第1室 瀟湘八景

「江南一枝春」と謳われた揚子江以南は文人墨客の訪れるにふさわしい名勝地が多く、水墨の画題に不足しない。そういう明眉な風景をいくつか組合せる様式がやがて発達し、『瀟湘八景』へと合流するにいたる。洞庭湖にそそぐ瀟水と湘水の流域の八ヵ処をえらぶという見立てで、北宋の文人宋迪がはじめて描いたと伝えられる。伝牧溪、伝玉澗の『瀟湘八景』が将来された中世以来、日本でもこの画題の作品はすくなくないし、またこれに範をとって『○○八景』と称する多くの名所と、それの絵画がつくられた。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
横山 操 (1920-1973) 瀟湘八景
1.山市晴嵐
2.遠浦帰帆
3.洞庭秋月
4.瀟湘夜雨
5.烟寺晩鐘
6.漁村夕照
7.平沙落雁
8.江天暮雪
1963 紙本墨画

第2室 日本近代洋画の流れ

三重県立美術館は、明治以降の日本近代洋画を系統的に蒐集しているが、今回の常設展示は、そのうち、明治期前半から第一次世界大戦後の昭和初期頃までのおよそ半世紀、黎明から青春期にいたる日本洋画の跡をたどってみる。三重県立美術館で回顧展をすでに開いた藤島武二、中村彝、萬鉄五郎の作品をはじめとして、セザンヌ、ルノワールの影響によるヨーロッパの新傾向を咀嚼して一家をたてた梅原龍三郎と安井曾太郎など、そして岸田劉生、小出楢重をくわえる。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
久米桂一郎 (1866-1934) 秋景下図 1895 キャンバス・油彩
岡田三郎助 (1869-1939) 岡部次郎像 1898 キャンバス・油彩
中村 不折 (1866-1943) 裸婦立像 1903頃 キャンバス・油彩
藤島 武二 (1867-1943) 朝鮮風景 1913頃 キャンバス・油彩
藤島 武二 (1867-1943) 裸婦 1917頃 キャンバス・油彩
藤島 武二 (1867-1943) 日の出 1930 キャンバス・油彩
藤島 武二 (1867-1943) 1930頃 キャンバス・油彩
鹿子木孟郎 (1874-1941) 狐のショールをまとえる婦人 1902 キャンバス・油彩
青木  繁 (1882-1911) 1904 キャンバス・油彩
青木  繁 (1882-1911) 自画像 1905 紙・油彩
岸田 劉生 (1891-1926) 麦二三寸 1920 紙・コンテ・クレヨン
岸田 劉生 (1891-1926) 自画像 1917 キャンバス・油彩
萬 鉄五郎 (1885-1927) 枯木の風景 1924 キャンバス・油彩
萬 鉄五郎 (1885-1927) 建物のある風景 1910頃 キャンバス・油彩
中村  彝 (1887-1924) 静物 1919頃 キャンバス・油彩
中村  彝 (1887-1924) 婦人像 1922頃 キャンバス・油彩
安井曾太郎 (1888-1955) 裸婦 1914頃 紙・パステル
安井曾太郎 (1888-1955) 女立像 1924 キャンバス・油彩
梅原龍三郎 (1888-1986) 林檎畑ブルターニュ風景   キャンバス・油彩
小出 楢重 (1887-1931) 裸婦立像 1925 キャンバス・油彩

第3室 ヨーロッパ近代絵画・三重の画家

19世紀後半から今世紀にかけて完成をみるヨーロッパ近代絵画が、その成熟から解体へとむかう足どりを、ブレスダンや印象派画家ピサロの版画、ロダン・マイヨール・ブールデルの彫刻、ルオー・デュフィ・シャガール・ミロなどの油彩作品によって追う。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
マルク・シャガール (1889-1985) 1956-62 キャンバス・油彩
マルク・シャガール (1889-1985) サーカス 1967 紙・リトグラフ
ジョアン・ミロ (1893-1983) 女と鳥 1968 キャンバス・油彩
モーリス・ド・ヴラマンク (1876-1958) 風景   キャンバス・油彩
ジョルジュ・ルオー (1871-1958) 十字架上のキリスト 1933頃 キャンバス・油彩
ジョルジュ・ルオー (1871-1958) 受難 1939 紙・リトグラフ
ラウル・デュフィ (1877-1953) 黒い船   キャンバス・油彩
ラウル・デュフィ (1877-1953) 裸婦   キャンバス・油彩
カミーユ・ピサロ (1830-1903) 農夫ムーロン親爺 1879 紙・エッチング
カミーユ・ピサロ (1830-1903) 鋤で耕す農婦 1880 紙・エッチング
オーギュスト・ロダン (1840-1917) 化粧する女   ブロンズ
アリスティード・マイヨール (1861-1944) 歩むマリー   ブロンズ
アントワーヌ・ブールデル (1861-1924) ベートーヴェン   ブロンズ
エミーリオ・グレコ (1913-   ) アルトゥーサ   ブロンズ
浅野 弥衛 (1914-   ) 作品 1975 キャンバス・油彩
中谷  泰 (1909-   ) 雪解け 1976 キャンバス・油彩
土嶋 敏男 (1942-   ) 人と物(X) 1985 キャンバス・油彩

ギャラリー・ロビー

具象彫刻のさまざまの要素を駆使して、独自の表現を狙った佐藤忠良、木内克、柳原義達、片山義郎。キュービスム的形態の時期のザッキンの作品『ヴィーナスの誕生』と戦後イタリアの具象彫刻の代表者マンズーの『ジュリアとミレトの乗った大きな一輪車』。リトグラフでは菅井汲、加納光於の抽象作品を展示する。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
オシップ・ザッキン (1890-1967) ヴィーナスの誕生 1930 ブロンズ
佐藤 忠良 (1912-   ) 賢島の娘 1973 ブロンズ
若林  奮 (1936-   ) 中に犬Ⅱ 1968
柳原 義達 (1910-   ) 赤毛の女 1956 ブロンズ
柳原 義達 (1910-   ) 黒人の女 1956 ブロンズ
柳原 義達 (1910-   ) バルザックのモデルたりし男 1857 ブロンズ
片山 義郎 (1908-   ) 首(T子の顔) 1976 ブロンズ
木内  克 (1892-1977) みつけたポーズ 1954 ブロンズ
菅井  汲 (1919-   ) 無題 1958-60 紙・リトグラフ
加納 光於 (1933-   ) 稲妻取り 1977 紙・リトグラフ

屋外彫刻

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
井上 武吉 (1930-   ) My Sky Hole 1982 鉄・ステンレス
湯原 和夫 (1930-   ) (無題) 1982 鉄・ステンレス
田畑  進 (1944-   ) NOKOSARETA―KATACHI 1982 ステンレス
ジャコモ・マンズー (1908-   ) ジュリアとミレトの乗った大きな一輪車 1973 ブロンズ
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