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常設展示1983年度【第1期展示】 1983年4月5日〜6月19日

第1室 瀟湘八景

瀟湘とは中国江南の名勝地洞庭湖に注ぐ二川、瀟水と湘水との合流地域をさす呼称とされるが、洞庭湖中の瀟湘の浦付近の呼称ともされ明確ではない。画題としての瀟湘八景は特定の地をさすものではなく、湿潤で風光明眉な江南の景観をかりに8ヶ所に定めて描いたもので、北宋の文人画家宋迪がはじめて描いたと伝えられる。現存する古い作例としては南宋未の伝牧谿筆のものが有名である。日本でも室町時代以降たぴたび描かれ、狩野元信、狩野山楽らの作品が知られ、また近代にはいっても橋本雅邦などによってこの画題は描きつづけられ、特に1912年(明治45)の文展には横山大観、寺崎廣業の瀟湘八景が発表され注目された。横山操の瀟湘八景は近代的な造型感覚を基礎にたらしこみなど水墨画の伝統技法を躯使してダイナミックな画面をかたちづくり、瀟湘八景の歴史に新たな一頁を書き加えたものである。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
横山 操 (1920-1973)   瀟湘八景
1 山市晴嵐
2 遠浦帰帆
3 洞庭秋月
4 瀟湘夜雨
5 烟寺晩鐘
6 漁村夕照
7 平沙落雁
8 江天暮雨
1963 紙本墨画
杉原 元人 (1912-   ) 夕月 1976 紙本着色
鈴木 三朝 (1899-   ) 西里 1979 紙本着色

第2室 三重の近世画人たち

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
曾我 蕭白 (1730-1781) 林和靖図 1760頃 紙本墨画淡彩
曾我 蕭白 (1730-1781) 山水図   紙本墨画
岡野 石圃   山水図 1753  
池  大雅 (1723-1776) 二十四橋図   絖本淡彩
韓  天寿 (1727-1775) 山水図    
青木 夙夜 (   -1802) 山水図    
月  僊 (1741-1809) 王羲子蘭亭之図   絖本淡彩
月  僊   山水図   紙本淡彩

第2−3室 明治の風俗―ビゴー「日本素画集」から

1860年(万延元年)パリに官吏の子として生まれたビゴーは、美術学校卒業後に銅版画を学び、若くして「ラ・ヴィ・モデルヌ」誌やゾラの「ナナ」に挿絵を描くなどジャーナリズムに活躍の場を与えられたが、当時のゴンクール兄弟を中心としたジャポニスムの洗礼を受け、極東の美の国・日本に浮世絵版画を学ぼうと1882年(明治15)に来日した。初期の目的はこの期が浮世絵版画の衰退期とあって達せられなかったが、新聞・小説に挿絵を描いたり居留地の外国人向けに日本風俗を紹介する銅版画集を刊行するなど、1900年(明治33)に日本を去るまで精力的に活躍した。

日本素描集」には30葉の銅版画がおさめられているが、これより前に出版きれたものからの転用が多く、オリジナルは三分の一程度であり、またその内容からこれまでに三種の異本が確認されている。幅広い好奇心と的確な写実力とで明治の日本人の生態が見事にとらえられ、風俗資料としても貴重なものとなっている。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
ジョルジュ・ビゴー (1860-1927)   日本素描集
1 扉絵
2 掃除
3 水運び
4 髪結い
5 琴の稽古
6 羽根つき
7 雨の街道
8 雪の日
9 一服する行商人
10 雪の市街
11 郵便配達夫
12 屑拾い
13 一服
14 芝居を見る男
15 紳士
16 将校
17 門付け
18 托鉢僧
19 少女
20 花魁
1886 銅版画

第3室 日本近・現代の水彩・素描

素描といい水彩画といい、そこには画家の簡略なメモから完成した芸術作品にいたるまで様々な階梯が含まれる。素描(デッサン)という語には、正式な絵(油彩画)に対する予備的な描画という意味があろうが、またその語からは正式な絵では多く失なわれてしまう画家の素心がそこに表出されているという印象も受けよう。今回の展示は明治初期の岩橋教章の精緻な写実の水彩画から現代の湯原和夫の様々な素材を用いた作品まで、主としてこの100年間の日本の洋画家たちの水彩・素描によって、時代による変化、その多様性を眺めようとしたものである。

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
岩橋 教章 (1832-1883) 鴨の静物 1875 紙・水彩
浅井  忠 (1856-1907) 大仏殿 1888 紙・水彩
長原 孝太郎 (1864-1930) 焼芋屋   紙・水彩
長原 孝太郎 (1864-1930) 雨降り   紙・水彩
長原 孝太郎 (1864-1930) 紡糸 1892 紙・インク
長原 孝太郎 (1864-1930) 店先 1889 紙・インク
長原 孝太郎 (1864-1930) 牛肉屋の二階 1892 紙・インク
三宅 克己 (1874-1954) 箱根双子岳 1933 紙・水彩
榊原 一廣 (1883-1941) 香良洲浜 1906 紙・水彩
岸田 劉生 (1891-1929) 照子素画 1919 紙・水彩
萬  鉄五郎 (1885-1927) 風景 1924 紙・鉛筆
中村  彝 (1887-1924) 自画像   紙・木炭
関根 正二 (1899-1919) 群像 1916 紙・木炭
佐伯 祐三 (1898-1928) 銀座風景 1926-7 紙・鉛筆・コンテ
佐分  真 (1898-1936) 少女   紙・鉛筆
佐分  真 (1898-1936) 女性立像   紙・鉛筆
野田 英夫 (1908-1939) 風景 1932 紙・水彩
野田 英夫 (1908-1939) 人物(市場の人々)   紙・水彩
野田 英夫 (1908-1939) 人物   紙・インク
藤田 嗣治 (1886-1968) ラマと四人の人物 1933 紙・水彩
靉   光 (1907-1946) 1937 紙・墨
松本 俊介 (1912-1948)   紙・インク
松本 俊介 (1912-1948) 1946 紙・インク
松本 俊介 (1912-1948) 婦人像   紙・鉛筆
麻生 三郎 (1913-   ) 荒川B 1954 紙・コンテ
麻生 三郎 (1913-   ) 大崎駅付近 1959 紙・インク
麻生 三郎 (1913-   ) 子供 1965 紙・水彩
中谷  泰 (1909-   ) 農民の顔 1954 紙・鉛筆
森  芳雄 (1908-   ) 街角 1962 紙・鉛筆
林   武 (1896-1975) ノートルダム 1961 紙・コンテ
林   武 (1896-1975) 無題 1967頃 紙・コンテ
村井 正誠 (1905-   ) 作品 1974 紙・コンテ
浅野 弥衛 (1914-   ) 作品 1981 紙・鉛筆
湯原 和夫 (1930-   ) (無題) 1978 紙・鉛筆・アルミ箔
湯原 和夫 (1930-   ) (無題) 1978 紙・アルミ箔ほか

第4室 戦後美術:抽象絵画

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
村井 正誠 (1905-   ) うしろ姿 1956 油彩・キャンバス
鶴岡 政男 (1907-1979) しめる 1967 油彩・キャンバス
吉原 治良 (1905-1972) 作品 1937 油彩・キャンバス
吉原 治良 (1905-1972) 作品(赤丸) 1967 油彩・キャンバス
難波田 龍起 (1905-   ) 創生A 1961 油彩・キャンバス
元永 定正 (1922-   ) Nyu Nyu Nyu Nyu 1971 アクリル・キャンバス
杉全  直 (1914-   ) コンポジションA 1961 油彩・キャンバス
阿部 展也 (1913-1971) R-26 1970 アクリル・キャンバス
小野木 学 (1924-1976) 風景 1975 油彩・キャンバス
浅野 弥衛 (1914-   ) 作品 1979 油彩・キャンバス
浅野 弥衛 (1914-   ) 作品 1979 油彩・キャンバス
宇佐美 圭司 (1940-   ) 銀河鉄道 1964 油彩・キャンバス
湯原 和夫 (1930-   ) 無題 1981 ミックスド・メディア

彫刻

作家名 生没年 作品名 制作年 材質
片山 義郎 (1908-   ) 首(T子の顔) 1976 ブロンズ
佐藤 忠良 (1912-   ) 賢島の娘 1973 ブロンズ
柳原 義達 (1910-   ) 赤毛の女 1956 ブロンズ
井上 武吉 (1930-   ) My Sky Hole 1982 鉄・ステンレス
湯原 和夫 (1930-   ) (無題) 1982 鉄・ステンレス
田畑 進 (1944-   ) NOKOSARETA-KATACHI 1976 ステンレス・黒御影石
ジャコモ・マンズー (1908-   ) ジュリアとミレトの乗った大きな一輪車 1973 ブロンズ
中村 晋也 (1926-   ) 1980 ブロンズ
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