何度迎えても春は新しい。長い冬にうつむきがちな心をほどけば、ふりそそぐ光の色もわたりくる風の匂いものどけしい。うるわしき色と形の調べはいにしえ人から私たちへの確かな便りだ。私はとめどなく流れる時間の渦の中に立ちつくす。過去から現在へ。今日から明日へ。託されたのは見えない絆。またどこかで再び巡り会うために。(Iy) 表紙の作品:円山応挙《遊虎図》(部分)1787年 |
2008年3月15日発行 表紙 |
道田美貴「金刀比羅宮 書院の美」 |
道田美貴「応挙・若冲の絵画空間を再現」 |
毛利伊知郎「椿書院障壁画」 |
田中善明「金刀比羅宮と高橋由一」 |