好きな音楽なら繰り返し聞けるのに、お気に入りの絵とは短い出会いでさよならしてしまうのはなぜだろう。馴染みのフレーズにかつて味わった胸の痛みが蘇るように、画面の隅のありふれたモティーフに忘れていたはずの記憶のまぶたが開くこともあるはずだ。あのときの風、あのときの匂い、そしてあのときの私。届かないからこそ輝く宝石の光。それはまるで誰にとっても今年の夏が一度きりであるのに似ている。(Iy) 表紙の作品:秋岡美帆《光の間 01-1-15-4》2001年 三重県立美術館蔵 |
2007年10月16日発行 表紙 |
毛利伊知郎「日本彫刻の近代 明治期から1960年代まで-日本彫刻100年の歩み-」 |
田中善明「近代美術家・数珠つなぎ展」 |
道田美貴「浮世絵・夢と情報をのせたメディア展」 |
伊藤亮子「夏休み子どもひろば」 |
石崎勝基「ウェブサイト迷路化計画中間報告」 |
原舞子「美術館発見記11 2007年度博物館実習を終えて」 |