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美術館 > 刊行物 > HILL WIND > Hill Wind (vol.11~24) > 近代美術家・数珠つなぎ展 美術館ニュース Hill Wind 15(2007年3月)

近代美術家・数珠つなぎ展

2007年11月13日(火)~12月24日(月)

 

友人の友人も、また友人。近頃はネット世界が浸透し、良くも悪くも広範な人とのコミュニケーションが可能な世の中になりました。さまざまな人との出会いを通して自分を確かめ、自分の世界を変えていく――現代ほどの交信スピードはありませんが、こうした人とのつながりやつき合いは過去にも連綿と、あるいは現代よりももっと深い友情で結ばれていたことでしょう。

 

今年のコレクション企画第二弾となる本展覧会は、美術作家どうしのつながりを、エピソードを交えてご紹介いたします。明治期洋画に新風を吹き込んだ黒田清輝と久米桂一郎、そして彼らに招かれ教鞭をとった藤島武二と長原孝太郎。ジャンルを超えた友情では松本竣介と船越保武、師弟関係ではルノワールと梅原龍三郎、そして梅原のよきライバルであった安井曾太郎・・・。表現のスタイルが全く違うように見える各作家の作品でも、それぞれのつながりを知ることで思わぬ共通項を発見する機会となるかもしれません。(田中善明)

藤島武二《浜辺》1898年

藤島武二《浜辺》1898年
※友情の印として、長原孝太郎へプレゼントした作品

※この記事は2007年3月27日発行「Hill Wind 15」に掲載されたものです。
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