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ひる・とおく

 最近「ミュージアムマネージメント」が博物館関係者の間で盛んに議論されるようになってきた。

 

 博物館(美術館)におけるマネージメントは、経営管理は当然として、入館者に楽しさを与え、感動させ、そして情報を伝える広報的な働きまでも含めたトータルな経営管理として議論されている。

 

 所得水準の向上や労働時間の短縮に伴う自由時間の増大等により精神的・文化的な豊かさを重視する風潮が年々高まり、かつ高度化し、多様化している現状の中で、こうした文化的ニーズに応えて各地に色々な文化施設が整備されつつあるが、これらの施設が揃って抱えている課題は、利用者に対して適当なサービスを、適当な場所で、適当な時に、適当なレベルで行っているかどうかである。              

 

 このためには、まず、その施設を利用している者の実態をできるだけ詳しく把握し、それに対応したサービスを提供する対策が必要である。

 

 当美術館では、一昨年の秋の『まつりの造形展』以来、各企画展の最後の1週間に入館者にアンケートをお願いし、その実態を調査し、これらの結果を今後の運営の参考にすることとしている。

 

 『美術館へ行って勉強になった。』という評価よりも、むしろ『美術館へ行って楽しかった。』『感動した。』と言われて、何回となく足を運んでくれるような開かれた美術館として県民に広く利用されるようになりたいものである。

 

 とはいえ、地域社会の需要にのみ応える美術館では常に需要を追っ掛けているに過ぎず、永遠に市民生活に遅れをとることになるから、美術館のあり方としては必ずしも適切ではない。あくまでも三重県下の美術文化をリードするセンターとして、専門的な調査研究活動に基づく幅広い活動も重視しなければならない。

 

(見並 勇・次長)

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