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昭和61年度の収蔵作品について

 今年度の収蔵作品は、油彩画32点、日本画72点、素描・版画105点、彫刻4点、工芸10点の計223点(資料を含む)であった。例年に比ペて作品数が多くなったのは、桑名出身で第3代帝国美術院院長を務めた福原鐐二郎収集の竹内栖鳳や川合玉堂などの日本画を中心とするコレクションが遺族から一括寄贈されたことと、2年前に当館主催で〈戦中デッサン展〉を開催した洋画家の原精一の油彩、水彩、素描類がやはり遺族から寄贈されたことによる。なお福原コレクションの中には、黒田清輝の「夏の海」や藤島武二の「レマン湖」などの油彩画が含まれている。また、洋画家の脇田和氏より、版画10点が寄贈され、さらに、今年度も岡田文化財団より、フランス印象派の画家モネの「ラ・ロシュブロンドの村」(1889年)が寄贈され、ヨーロッパ美術のコレクションに一層の重みが加わったことも特筆すべきことである。

 

 購入作品の中には、松阪出身の日本画家、宇田荻郁の「林泉」(昭和10年頃)と「春の池」(昭和6年)、前田青邨の「西遊記下絵」(昭和2年)、油彩では川口軌外「作品」(昭和26年)、森芳雄の「女」(昭和27年)、森田元子の「女」(昭和35年)、それに伊勢市出身である今村幸生の「ゼノン飛翔86099」(昭和61年)など、彫刻では須磨の現代彫刻展で三重県立美術舘賞を受賞した新進の彫刻家、梶滋の「円柱とその周辺」(昭和61年)や湯原和夫の「無題(昭和46年)、鈴鹿市在住の洋画家、浅野弥衛の立体作品「作品」(昭和61年)などが含まれている。版画・素描ではマンズー、ミュシャスタンラン、小野木学、浜口陽三、池田満寿夫、元永定正、湯原和夫、安井曽太郎、須田国太郎、清水登之、今西中通などの作品を購入した。加えて、工芸の分野では三重県ゆかりの番浦史郎、谷本光生他計10名の作品を購入した。

 

(中谷伸生)

 

昭和61・62(1986+87)年度版年報・収集資料一覧

モネの『ラ・ロシュブロンド』の村

モネの『ラ・ロシュブロンド』の村

1889年

 

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