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シリーズ・三重の作家たち 連載にあたって

毛利伊知郎

 

 『ひる・ういんど』では、「三重の作家たち」と題して、本県と関わりのある画家や彫刻家などを紹介する記事を掲載することになった。このシリーズ記事は、1回につき1人の作家を取り上げ、その伝記、美術史的意義、代表作品等をわかりやすく紹介しようとするものであるが、今回は予想される本シリーズの概要や展望を記して一つのアプローチとしたい。

 

 一口に「三重の作家」と言っても、まず問題となるのは、いつ頃まで時代を遡るのかということであろう。たしかに、現在も本県に数多く残る平安・鎌倉・室町頃の美術工芸品も、今では名前すら知られないこの地方在住の作家の手になるものが少なくないであろう。しかし、そうした作家の足跡を綿密にたどることは、現在では非常に困難であり、本シリーズの対象としてはや、不向と考えられるので、ここでは主として江戸時代から現代に時代を限定することとしたい。

 

 一方、本県と関わりがあるか否かという点については、単に出身者のみに限定せず、この地方に在住した作家等も含めることによって、シリーズの内容をより豊かなものとしたい。

 

 さて、各時代ごとの代表作家を少し追ってみると、先ず江戸時代では伊勢地方を歴遊した池大雅曽我蕭白、伊勢の画僧・月僊などの名を逸することはできないであろうし、また幕末から明治・大正にかけて活躍したまだあまり名前の知られていない日本画家も出来る限り紹介することにしたい。一方、明治以降の作家では、当地で教壇に立った藤島武二鹿子木孟郎を初めとする洋画家や、橋本平八などの彫刻家、川喜田半泥子などの工芸家も忘れることができない。

 

 まだ十分調査の行き届かぬ作家もあるが、より充実した内容となるよう、情報提供など読者の皆様の御支援、御協力をお願いする次第である。

 

(学芸員)

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