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教育普及

A.公開講座

鑑賞をより一層深めるための機会として、1986年度から、美術に関わる諸問題をより組織的なかたちでとりあげる公開美術講座を開催している。第4回の1989年度は次の2講座を設けた。

前期:東洋美術と主題

 私たちが生活している現代の社会とはかなり異なった歴史的・文化的背景をもつ中国や日本の古代から近世にかけての時代には、仏教や儒教、さらには宣教師によって伝来したキリスト教などの宗教や思想、あるいは独自の自然観などが生まれた。そこで育まれた美術の伝統的な主題や、画家の個性的な意味を与えられた主題を理解することは、より深い美術鑑賞を行うために欠かせない。そこで、前期の「東洋美術と主題」は、日本・中国の美術に見られる三つの興味深い主題に焦点を当て、その意味と造形に迫ろうとした。

開催月日 テーマ 講師

9月23日 異国趣味としての南蛮屏風 坂本満(国立歴史民族博物館教授)
9月30日 瀟湘八景について 山岡泰造(関西大学教授)
10月14日 日月モティーフと日月山水図 安達啓子(跡見学園女子大学教授)

後期:西洋美術と文学

 「詩は絵のごとく」という言葉があるように、古代から美術と文学は密接な関係を保ち、互いに影響しあってきた。画家たちは文学作品から霊感をひきだし、詩人たちは言葉によって、あたかも眼に見えるような世界を創り出す努力を積んでいる。とくに19世紀前半に展開したロマン主義の芸術では、詩人は風景画の中に理想的自然を見出し、画家は詩や小説の物語を絵画に描いた。今回の講座では、さまざまな美術作品が登場する19世紀のフランスとイギリスの美術と文学を採り上げ、画家と文学者の交流と影響関係について考えてみた。

開催月日 テーマ 講師

10月28日 ロマン主義の自然観と風景画 荒屋鋪透(三重県立美術館学芸員)
11月4日 後期印象派と文学 島田紀夫(実践女子大学教授)
11月11日 イギリス近代絵画の文学性 阿部信雄(ブリヂストン美術館学芸課長)

B.移動美術館

一人でも多くの県民に、美術鑑賞と学習の機会を提供するために、開催地市町村及び三重県立美術館友の会の協力を得て、御浜町、紀伊長島町、御薗村、南勢町において開催した。(詳細は、P.52の展覧会について−C.移動美術館の項を参照)。

C.団体解説会

1989年度も多くの団体入場者をみた。その中で、希望する団体に対しては、団体解説を実施するとともに、映画「丘の上の美術館」の上映を行った。

D.日曜映画会

開催月日 映画名 入場者数

4/2,9 現代の版画、近代日本の洋画(30分) 平均25名
4/16,23,30,5/7,14,21 ルーヴル美術館(30分) 〃90名
5/2,6/4,11,18,25,7/2 アントニー・ガウディ(72分) 〃35名
7/9,15,23,30 東海道五十三次(30分) 〃45名
8/6,13,20,9/3,17 ルーヴル美術館T(30分) 〃30名
9/24,10/1,8,15,22,29,11/1,5 利休の茶(45分) 〃80名
11/12,19,12/3,10,17 彫る棟方志功の世界(38分) 〃30名
1/4,21,28,2/4 アントニー・ガウディ 〃40名
2/11 小さなバイキングピッケ 約135名
    北極の冒険
2/25 王子様はブタの番人 〃280名
3/4 海のトリトン−トリトンの秘密(25分) 〃280名
3/11,18,25 ルーヴル美術館W(30分) 平均50名

E.ミュージアム・コンサート

1989年度は二回ミュージアム・コンサートを開催した。

1.「岡田修 津軽三味線の夕べ」

 1989年9月30日(土)18:00〜20:00
 岡田修(三味線)+村上善男(解説)
 三重県立美術館エントランスホール
 入場無料
 津軽文化について(村上善男)
 津軽じょんがら節、津軽あいや節、津軽音頭、津軽三下り、津軽じょんがら節(旧)、津軽おはら節(旧)、津軽よされ節

2.「東敦子 イタリア歌曲とオペラ・アリアの夕べ」

 1990年1月20日(土)17:30〜19:00
 東敦子(ソプラノ)、窪田隆(ピアノ)
 三重県立美術館エントランスホール
 入場料=1500円(「モランディ展」観覧料を含む)
 ロッシーニ「約束」、ベルリーニ「喜ばせてください」、コルブラン=ロッシーニ「舟歌」、ドニゼッティ「海辺にわが家を」、ヴェルディ『オテロ』から「柳の歌」、ロッシーニ『セヴィリアの理髪師』から「今の御声は」、ヴェルディ『椿姫』から「さようなら、過ぎ去った日よ」、プッチーニ『蝶婦人』か・轣uある晴れた日に」、プッチーニ『トスカ』から「歌に生き、恋に生き」、ドメニコ・スカルラッティ『ピアノ・ソナタ』3曲

F.創作広場

第8回三重の子どもたち展の開催期間中、希望する子どもたちが自由に絵を描いたり、粘土による立体造形を行い、専門家が助言、指導する「創作広場」をエントランスホール内に設けた。

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