C　1989年度三重県立美術館移動美術館

人と風景

御浜展

10月7日(土)～10月9日(月) 御浜中央公民館 【主催】・・・三重県立美術館＋御浜町教育委員会＋三重県立美術館友の会 【観覧者数】・・・613名

紀伊長島展

10月13日(金)～10月15日(日)
紀伊長島町東公民館
【主催】・・・三重県立美術館＋紀伊長島町文化協会＋紀伊長島町教育委員会＋三重県立美術館友の会
【観覧者数】・・・596名

南勢展

10月28日(土)～10月30日(月)
南勢町町民文化会館
【主催】・・・三重県立美術館＋南勢町教育委員会＋南勢町文化協会＋三重県立美術館友の会
【観覧者数】・・・315名

【担当】・・・東俊郎＋森本孝

◎『移動美術館』は、各地域の文化活動に寄与する目的を持った三重県立美術館の活動の重要な一つとして、美術館を度々訪れることの難しい地域の人々に、美術館のコレクションを鑑賞できる機会を提供してきた。

◎1989年度の『移動美術館』では、「人と風景」というタイトルのもとに、当館所蔵の作品のなかから日本画3点、油彩17点、水彩・素描14点、版画12点、彫刻5点、工芸2点によって人と風景の変遷をたどりなおしてみた。

◎日本の近代美術の揺藍期を生きた長原孝太郎や鹿子木孟郎たちから、鳥海青児の『紀南風景』をへて、もはや模倣すべき対象がなくなった現代の浅野弥衛や今村幸生の作品までをみることによって、人を描き、風景を描いてきたさまざまな作者の意識、またひいては文明のありどころをかんがみることができるだろう。

出品目録

番号 作家名 作品名 制作年 材質・技法

1 中村丘陵 都会女性職譜（2点） 1933年 紙本着色
2 宇田荻邨 雪の嵐山 1961年 絹本着色

油彩画

3 長原孝太郎 入道雲下絵 油彩・カンヴァス
4 鹿子木孟郎 京洛落葉 1904年 油彩・カンヴァス
5 萬鐵五郎 枯木の風景 1924年 油彩・カンヴァス
6 佐伯祐三 米子像 1927年 油彩・カンヴァス
7 浜辺萬吉 卓上静物 1930年 油彩・カンヴァス
8 木村荘八 戯画ダンスホール 1936年 油彩・カンヴァス
9 鳥海青児 紀南風景 1940年 油彩・カンヴァス
10 佐藤昌胤 ベランダにて 1957-8年 油彩・カンヴァス
11 中谷泰 炭坑 1963年 油彩・カンヴァス
12 森芳雄 街角（カイロにて） 1965年 油彩・カンヴァス
13 林義明 南紀真夏の海 1965年 油彩・カンヴァス
14 菅井汲 森の朝 1967年 油彩・カンヴァス
15 浅野弥衛 作品 1975年 油彩・カンヴァス
16 足代義郎 巷にて 1980年 油彩・カンヴァス
17 岩中徳次郎 WORK-81-26-A 1981年 油彩・カンヴァス
18 平井憲迪 デザインする少年 1982年 油彩・カンヴァス
19 鈴木良三 雨の尾鷲 1985年 油彩・カンヴァス

水彩・素描

20 鹿子木孟郎 建物のみえる風景 水彩・紙
21 榊原一広 香良洲浜 1906年 水彩・紙
22 萬鐵五郎 ほほづゑの人 1926年頃 鉛筆・紙
23 原精一 椅子に座る少女 鉛筆・紙
24 佐伯祐三 風景 1926年 コンテ他・紙
25 児島善三郎 箱根芦ノ湖 鉛筆・紙
26 松本竣介 街 1946年 インク・紙
27 小林和作 志摩五か所町付近 1951年頃 水彩・紙
28 麻生三郎 大崎駅付近 1959年 ペン、黒インク・紙
29 佐分真 群像（習作） 鉛筆・紙
30 足代義郎 人 1970年 水彩・紙
31 野口弥太郎 二見ヶ浦 水彩・紙
32 若林奮 大気中の緑色に属するもののためのデッサン 1982年 鉛筆・紙
33 井上武吉 MY　SKY　HOLE　86 1986年 ロットリング、鉛筆・紙

版画

34 恩地孝四郎 「永島の著者」 1943年 木版画・紙
35 木下富雄 FACE（友よ高らかに） 1982年 木版画・紙
36 土嶋敏男 人と物（余兆） 1984年 銅版画・紙
37 今村幸生 ゼノン飛翔86092 1986年 リトグラフ・紙
38 元永定正 ほへと 1986年 リトグラフ・紙
39 ジョルジュ・ルオー 受難（パッション） 1939年 色エッチング・紙
40 ジョアン・ミロ アルバム13 1948年 リトグラフ・紙
41 マルク・シャガール サーカス 1967年 リトグラフ・紙

彫刻

42 橋本平八 老子 1932年 木
43 木内克 見つけたポーズ 1954年 ブロンズ
44 柳原義達 バルザックのモデルたりし男 1957年 ブロンズ
45 片山義郎 女の頭部 1958年 ブロンズ
46 佐藤忠良 賢島の娘 1973年 ブロンズ

工芸

47 山出守二 鵜の島 1980年 染色
48 山出守二 凍池 1982年 染色