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B−企画展21
開館5周年記念

【ヨーロッパ絵画の500年】
プラハ国立美術館コレクション

1987年8月29日(土)〜10月4日(日)

【主催】…三重県立美術館+(財)岡田文化財団+中日新聞社+プラハ国立美術館
【後援】…外務省+文化庁+チェコスロバキア大使館

【担当】…中谷伸生+荒屋鋪透
【ポスターデザイン】…杉浦康平+谷村彰彦

◎チェコスロバキア社会共和国が誇るプラハ国立美術館は、中世より現代にいたるヨーロッパ美術の一大宝庫として、その名は世界中に知れわたっている。16世紀チェコの国王ルドルフ2世の蒐集品を母胎とするこの膨大なコレクションの中から、ヨーロッパ絵画の歴史をたどる80点の秀抜な作品を選りすぐって、本展を開催した。

◎今回紹介した作品は14世紀チエコ・ゴシックの祭壇画、中世期末期から18世紀にいたるイタリア絵画、またスペイン・バロックを代表するエル・グレコ、加えて、ネーデルランドの宗教絵画からヴァン・ダイク、ルーベンスらにいたる17世紀フランドル・オランダ絵画、さらにドイツ・ルネサンス屈指の画家クラーハなど、そのほとんどが日本初公開のきわめて質の高い作品群である。

これらに加えて、ヨーロッパの近代絵画の傑出した画家、たとえばドラクロワ、コロー、クールベ、モネ、ピサロ、セザンヌらフランスのロマン主義から印象派にいたる作品、ウイーン世紀末を彩るクリムト、シーレ、さらにドラン、ヴラマンク、ピカソらの20世紀絵画、それにクプカらのチェコ近代絵画を展開した。

◎なお、本展は、そごう美術館、ひろしま美術館、福岡市美術館、北海道立旭川美術館等、計5館で開催された。

出品目録

番号 作家名 作品名 制作年 材質・技法 寸法(cm)

1 画家テオドリカス 聖ヒエロニムス 1365年頃 テンペラ、? 113.5×104.5
2 1365年頃のチェコの画家 エマウスのキリスト磔形 1365年頃 テンペラ、樅の板、カンヴァス 132×99
3 1410年頃のチェコの画家 ロウドニツエの三幅対祭壇画 1410年頃 テンペラ、菩提樹の枝、カンヴァス
 A)聖母子(左翼画面) 147×45
 B)聖母の死(中央画面) 147×118.5
 C)キリストの受難(右翼佐面) 147×45
4 1450年頃のチェコの画家 デシュトナーの聖母被昇天と載冠 1450年頃 テンペラ、樅の木、カンヴァス 144×111
5 画家I.V.M 聖トマスの不信の祭壇画 1470−75年 テンペラ、菩提樹の枝、カンヴァス
 A)聖トマスの不信(中央画面) 119×85.7
 B)聖マグダレーナ(右翼画面) 119×66.2
6 リトミェジツェ祭壇画の画家 キリストの鞭打ち 1500−05年 樅の板 179×124
7 ハンス・フォン・アーヘン 画家ヨゼフ・ハインツの肖像 1587年以前 油彩、カンヴァス 57×44
8 パルトロメウス・シュプランヘル 聖ヴェンツェラスと聖ヴィトゥス 1610年以前 油彩、板 127×72
9 カレル・シュクレータ パリスとヘレネに扮装した貴族夫婦 1972年頃 油彩、カンヴァス 110×89
10 ヤン・クリシュトフ・リシュカ 聖母被昇天 1965年頃 油彩、カンヴァス 160×103
11 ヨハン・アダルベルト・アンゲルメイヘル 時計のある静物 1708年 油彩、銅板 23×31
12 ヨハン・アダルベルト・アンゲルメイヘル 宝石箱のある静物 1708年 油彩、銅板 23×31
13 ペトル・ブランドル 聖マグダレーナ 1710年頃 油彩、カンヴァス 114×84
14 ヤン・クペッキー 妻の肖像を伴う画家の自画像 1711年 油彩・カンヴァス 93.5×74.5
15 ヴァーツラフ・ヴァヴジネツ・ライネル オルフェウスと動物のいる風景 1720年以前 油彩、カンヴァス 199×167
16 クイリツィオ・ダ・ムラーノ 聖母子の三幅対祭壇画 1470年前後 テンペラ、木の板
 A)聖アウグスティヌスと聖ヒエロニムス(左翼画面) 52×28
 B)聖母子像(中央画面) 52.5×42
 C)聖ルチアと聖カタリーナ 52×27.5
17 フランチェスコ・メルツィ 聖家族 1510年以降 油彩、木の板 97×71.5
18 ティン・トレット(ヤーコポ・ロブスティ) 聖ヒロエニムス 1550年前後 油彩、カンヴァス 75×55.5
19 ヴェロネーゼ(パオロ・カリアーリ) 聖カタリーナと天使 1580年以降 油彩、カンヴァス 72×54
20 ドメニコ・フェティ ゲッセマネの園におけるキリストの苦しみ 1615年前後 油彩、カンヴァス 170×130
21 フランチェスコ・アルマーニ エジプトへの避難途上の休息 1620−30年 油彩、カンヴァス 49×100
22 セバスティアーノ・リッチ キリストの誘惑 1920−29年前後 油彩、カンヴァス 73×57.5
23 カナレット(アントーニオ・カナル) ロンドン―市街の見える市町就任記念日のテームズ川 1746年 油彩、カンヴァス 118×238
24 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエーポロ オリエントの老人の頭部 1755年前後 油彩、カンヴァス 43×55
25 ヤーコポ・バッサーノ カナンへの出発 年記不明 油彩、カンヴァス 81.3×116.6
26 ヨース・ファン・クレーフェ 東方三博士の礼拝の三幅対祭壇画 1515年頃 テンペラ、樫の板
 A)寄進者とその息子たちを従えた聖ヒエロニムス(左翼画面) 70.5×31.5
 B)東方三博士の礼拝(中央画面) 71.8×60.9
 C)寄進者の妻とその娘たちを従えた聖ルチア(右翼画面) 70.5×31.5
27 コルネリス・エンゲルブレヒツ キリスト磔形の三幅対祭壇画 1515年以降 テンペラ、樫の板
 A)キリストとヴェロニカの出会い(左翼画面) 75×17.5
 B)キリストた磔形(中央画面) 78×46.5
 C)キリストの復活(右翼画面) 75×17.5
28 ヤコブ・ヨルダーンス 祈る老人の習作 1620−21年 油彩、樫の板 68.5×51.5
29 ピーテル・デ・モレイン 農家の前での休息 1625年頃 油彩、木の板 40.8×30.4
30 ピーテル・パウル・ルーベンス アムブロジオ・スピノラの肖像 1927年頃 油彩、樫の板 116.5×85
31 アンソニー・ヴァン・ダイク イギリス王チャールズ1世とヘンリエッタ・マリアの肖像 1632年 油彩、カンヴァス 104×176
32 ヘルブラント・ファン・デン・エックハウト ダヴィデとバテシバ 1942年以降 油彩、カンヴァス 144×163
33 ヤン・ファン・ゴイエン 河口に浮かぶ帆船 1646年 油彩・木の板 51×66
34 ダヴィッド・テニールス(子) 田舎の居酒屋 1649年 油彩、樫の板 48.9×64
35 ヤコブ・ファン・ロイスダール 森と小川のある風景 1950−55年 油彩、カンヴァス 59×82
36 アドリアーン・ファン・オスターデ 聴覚 1650年前後 油彩、樫の板の上に紙 15×11
37 アドリアーン・ファン・オスターデ 聴覚 1650年前後 油彩、樫の板の上に紙 15.1×10.8
38 アドリアーン・ファン・オスターデ 聴覚 1650年前後 油彩、樫の板の上に紙 15.2×10.8
39 アドリアーン・ファン・オスターデ 聴覚 1650年前後 油彩、樫の板の上に紙 15.1×10.7
40 ヤン・ステーン 医者と病気の婦人 1665年前後 油彩、樫の板 49×46
41 バルトロ・<nウス・ファン・デル・ヘルスト 紳士の肖像 年記不明 油彩、カンヴァス 99×82.5
42 ルーカス・クラーナハ(父) 不釣り合いな愛 1530年頃 ?の板 38.1×25.1
43 ルーカス・クラーナハ(父) 若い婦人の肖像 1528年、または1538年 油彩、樫の板 49.5×35.7
44 アダム・エルスハイマー ウェスタの神殿がある風景 1610年頃 油彩、銅板 23.5×33.5
45 ヨハン・ハイン・リッヒ・シェーンフェルト ヨセフとその兄弟たち 1670年前後 油彩、カンヴァス 91.5×120.5
46 エル・グレコ(ドメニコス・テオトコプーロス) キリストの祈り 1595−97年頃 油彩、カンヴァス 61×46
47 J.B.マルティーネス・デル・マーソ 王女マルガリータの肖像 1656年以降 油彩、カンヴァス 141×101
48 セパステイアン・ブルドン プロクリスとケパロス 1634−40年頃 油彩、銅板直径 25.5
49 イアサント・リゴー マクシミリアン・コウニツの肖像 1698年 油彩・カンヴァス 74×60
50 ウジェーヌ・ドラックロワ 「キオス島の虐殺」の右下部分習作 1824年頃 油彩、カンヴァス 94×134
51 テオドール・ルソー ムードンの石橋 1833年 油彩、カンヴァス 81×105
52 オノレ・ドーミエ バイケードにいる家族 1848年−50年頃 油彩、カンヴァス 92×74
53 ギュスターブ・クールベ 「セーヌ河岸の娘たち」の部分習作 1856−57年 油彩、カンヴァス 46×55.5
54 ジャン・バティスト・カミーユ・コロー 森の農園 1873年 油彩、カンヴァス 46.5×56
55 アドルフ・ヨゼフ・トーマス・モンティセリー 公園での集い 1875−80年 油彩・木の板 30×54
56 アルフレッド・シスレー セーヴルの橋 1877年 油彩、カンヴァス 38×46
57 カミーユ・ピサロ  ヴァル・エルメの菜園 1880年 油彩、カンヴァス 54×65.5
58 クロード・モネ  リンゴ園 1879年 油彩、カンヴァス 55.5×65.5
59 ポール・セザンヌ エクス附近の家(ジャ・ド・ブーファン) 1885−87年 油彩、カンヴァス 60.5×73.5
60 ポール・ゴーギャン 逃亡 1902年 油彩、カンヴァス 72.5×92.5
61 グスタフ・クリムト 水辺の館 1908年または1909年 油彩、カンヴァス 110×110
62 エゴン・シーレ 花のある静物 1911年 油彩・板 34.2×27.5
63 エゴン・シーレ 古い街 1911年 テンペラ、油彩(?)、木の板 37×29.3
64 オスカー・ココシュカ 海の精 1936年 油彩、カンヴァス 95×76
65 パブロ・ピカソ アルルカン 1908−09年 グワッシュ、紙 62×47.5
66 パブロ・ピカソ 箱、カップ、林檎とグラス 1909年 油彩、カンヴァス 37.5×45.5
67 ジョルジュ・ブラック ヴァイオリンとクラリネット 1912年 油彩、カンヴァス 55×43
68 アンドレ・ドラン モンルイユ・シュル・メール 1910年 油彩、カンヴァス 37.5×45.5
69 アンドレ・ドラン 果物のある静物 1920年−22年 油彩、カンヴァス 37×46
70 モーリス・ド・ヴラマンク 路地 1925年頃 油彩・カンヴァス 60×73
71 マクス・シュワ・ビンスキー 霊魂の融合 1896年 油彩、ボール紙、カンヴァス 65.5×45.5
72 アントーニン・フデチェク 春の妖精 1898年 油彩、カンヴァス 105×75.5
73 アントーニン・スラヴィーデチェク レトナ公園 1907年 油彩、カンヴァス 112×131
74 ヤン・プライズレル アダムとイヴ 1908年 油彩、カンヴァス 157×143
75 ミロシュ・イラーネク 白の習作II 1910年 油彩、カンヴァス 103.5×77.5
76 ボフミル・クビシュタ 水浴びする婦人たち(春) 1911年 油彩、カンヴァス 127.5×160
77 エミル・フィラ 朝 1911年 油彩、カンヴァス 116.5×101.5
78 フランチシェク・クプカ 宇宙の春I 1913−14年 油彩、カンヴァス 115×125
79 ヴァーツラフ・シュパーラ ハンガリーの風景 1918年 油彩・カンヴァス 75.5×88.5
80 ヴォイチェフ・プライシグ 妖精 1936年 混合技法、繊維板98×122

関連事業

講演会
9月5日……「展示作品について―中世からバッロクまで」 講師=前川誠郎 国立西洋美術館長
  19日……「ヨーロッパ絵画の本質をつらぬくもの―プラハ国立美術館コレクション展より」 講師=若桑みどり 東京芸術大学教授

音楽会
10月3日……「東敦子オペラ・アリアの夕べ」 ソプラノ独唱=東敦子 ピアノ伴奏=横山修司

主な新聞記事

中日新聞
8月28日……「作品の点検念入りに あす開幕『欧州絵画の500年』展」
  29日……「名作の数々にため息 プラハ展の観覧会」
9月13日……「連日つめかけるファン」

朝日新聞
8月29日……「西洋美術の流れ展示 絵画五百年展が開幕」

中日新聞=人と作品 ヨーロッパ絵画の500年
9月1日……1.ルーカス・クラーナハ「若い婦人の肖像」…東俊郎
  2日……2.カナレット(アントーニオ・カナル)「ロンドン―市街の見える市長就任記念日のテームズ川」…毛利伊知郎
  3日……3.ポール・セザンヌ「エクス付近の家(ジャ・ド・ブーハン)」…石崎勝基
  4日……4.パブロ・ピカソ「アルルカン」…土田真紀
  5日……5.ヴェロネーゼ(パオロ・カリアーリー)「聖カタリーナと天使」…中谷伸生

中日新聞=プラハからの贈り物 ヨーロッパ絵画の500年
8月28日……1.リトミェジツェ祭壇画家「キリストの鞭打ち」…毛利伊知郎
  29日……2.ヤーコポ・バッサーノ「カナンへの出発」…石崎勝基
  30日……3.カミーユ・コロー「森の農園」…東俊郎
9月1日……4.パオロ・ヴェロネーゼ「聖カタリーナと天使」…中谷伸生
  2日……5.作者不詳「デシュトナーの聖母被昇天と載冠」…中谷伸生
  3日……6.ヤコブ・ファン・ロイスダール「森と小川のある風景」…東俊郎
  4日……7.クイリツィオ・ダ・ムラーノ「聖母子の三幅対祭壇画」右翼画面…土田真紀
  5日……8.フランチシェク・クプカ「宇宙の春T」…石崎勝基
  6日……9.ヨース・ファン・クレーフェ「東方三博士の三幅対祭壇画」中央画面…土田真紀
  8日……10.ルーカス・クラーナハ「若い婦人の肖像」…中谷伸生
  9日……11.パブロ・ピカソ「アルルカン」…森本孝
  11日……12.カナレット(アントーニオ・カナル)「ロンドン―市街の見える市長就任記念日のテームズ川」…荒屋鋪透
  12日……13.ウジェーヌ・ドラクロワ「『キオス島の虐殺』の右下部分習作…荒屋鋪透」
  13日……14.ポール・セザンヌ「エクス附近の家」…東俊郎
  14日……15.グスタフ・クリムト「水辺の館」…石崎勝基
  15日……16.1410年頃チエコの画家「ロウドニツェの三幅対祭壇画」…土田真紀

中日新聞=美術サロン 絵画に現れた女性
10月3日……アドルフ・モンティセリ「公園での集い」…石崎勝基

図録

ひるういんどno.20;中谷伸生 「マリアの被昇天とその造形表現-プラハ国立美術館コレクション ヨーロッパ絵画の500年展から」

             荒屋鋪透 「世紀末プラハ-プラハ国立美術館コレクション ヨーロッパ絵画の500年展にちなんで」

ひるういんどno.22;石崎勝基 「バサーノの兎-プラハ国立美術館コレクション展より」

ひるういんどno.29;石崎勝基 「バッサーノの兎(承前)」

ひるういんどno.65;石崎勝基 「バッサーノの兎(完結篇)-研究ノート」

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