【特集展示：近年の新収蔵品展】

2010年6月8日（火） ～　7月25日（日）

開館時間：午前9時30分－午後5時（入館は午後4時30分まで）
休館日：毎週月曜日（ただし、7月19日は開館）、7月20日（火）
展示室：県民ギャラリー

観覧料：一般＝300円（240円）
　　　　　高大生＝200円（160円）
　　　　　中学生以下および65歳以上の方無料

• （　）内は20人以上の団体割引料金
• 身体障害者手帳等をお持ちの方及び付き添いの方1名は観覧無料
• 企画展「川喜田半泥子のすべて展」観覧券で新収蔵品展もご覧いただけます。

　三重県立美術館が近年新たに収蔵した作品をご紹介致します。系統立ったコレクションの形成と公開は美術館にとって重要な活動の一つです。そのため、当館でも開館以来作品収集の次のような基本方針を策定して、コレクションの充実につとめています。

（1）江戸時代以降の作品で三重県にゆかりの深い作家の作品
（2）日本の近代洋画の流れをたどれる作品、日本の近代美術に深い影響を与えた海外の作品
（3）作家の創作活動の背景を知ることのできる素描、下絵、水彩画等
（4）スペイン美術

　こうした方針に基づいて当館に収蔵された作品は、これまでに約5,000点を数えます。それらの作品は常設展示（美術館のコレクション）や収蔵品展等で随時ご紹介していますが、今回の展示はこれまで展観の機会がなかった作品を中心に構成しました。

　主な展示作品には、伊勢長島藩主で文人大名として知られた増山雪齋初期の画帖、四条派の流れを引く日本画家中村左洲の大作の他、現在も国際的に活躍中の元永定正やイケムラ・レイコら三重ゆかりの作家たちの作品、戦後日本の彫刻界に大きな役割を果たした堀内正和や湯原和夫らの作品、脇田和や三岸節子ら洋画家たちの愛すべき小品、日本近代を代表するガラス工芸作家藤田喬平の華麗な作品などが含まれています。

　これらの作品は、購入に加えて作家あるいは個人のご所蔵家からの寄贈によって収集されました。ご寄贈いただいた皆様、ならびに関係各位に深くお礼申し上げます。