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美術館 > 刊行物 > 年報 > 2002年度版 > 赤松麟作 《白い扇》 移動美術館 2002.8

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赤松麟作 (あかまつりんさく/1878-1953)
白い扇

1941年 油彩・キャンバス 91.0×72.6cm 吉樹幸子氏寄贈

AKAMATSU Rinsaku // White Fan // 1941 // Oil on canvas

 

夜行列車内のやや物憂い情景を描いた《夜汽車》(1901年作)で、一躍有名になった洋画家赤松麟作の筆になるまな娘の肖像である。

赤松は、岡山県の出身であるが、幼時から大阪に長く暮らし、75歳で没するまで大阪地方の洋画の発展に大きな役割を果たした。また彼は、1900年から3年ほど三重県第一中学校の教壇にも立っている。

つばの広い帽子をかぶり、白い扇を手にして座る端正な少女の姿が、堅実な筆さばきで描かれている。赤松は青年時代に友人たちから「人物の赤松」とうたわれるほど人物画には定評があったというが、本図もそうした巧みな人物表現をうかがうことができる佳作である。

 

赤松麟作 白い扇

 
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