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ミニ用語解説:ドレーパリ

衣服や掛布の襞(ひだ)の描写法。紀元前5世紀頃のギリシャ彫刻では、ペプロスやキトンといった人体の外衣の表現が著しく発展した。特にアテネのパルテノン東破風彫刻にみられるような、衣服の線の躍動感は、それが単なる裸体とその動きの暗示にとどまらず、形質と量感の一つの独立した表現形式としての重要性を持つに到ったことを示している。


この技巧を通して、ギリシャ美術の調和のとれた生命感を正統的に受け継いだのは、ルネサンスの万能人レオナルドである。彼の《跪く人物の着衣の習作》等にみられる素描による衣襞表現は、ヴァザーリやレオナルド派の画家・教師に継承され、イタリアのみならずフランス、イギリスのアカデミックな美術教授法に採り入れられていった。衣襞法は基礎的な明暗法の体得に効果的であるため、特に19世紀の美術学校の指導課程で重視された。


《パルテノン・東破風彫刻・三女神》
紀元前438〜同432年頃



《跪く人物の着衣の習作》
レオナルド・ダ・ヴィンチ作 1478年頃

(荒屋鋪 透・学芸員)

友の会だよりno.5(1984.3.15)

作例:友の会だより所蔵品解説
ロートレック ムーラン・ルージュのイギリス人
小磯良平 四つの西洋人形

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