ものをまじめに見ようとすると、どこまでも、どこまでも焦点が合わないことにあらためて気がつく。ものをきっちりと見ることは人間には許されていないのかもしれない。文章を読むなんてことは文字の形をいいかげんなところで妥協して認識する、その連続した行為だ。美術作品もだいたいにしか見えていない。だから何度もうろうろと見るのだろうし見なければいけないのだろう。そして何回おなじものを見ても必ずあらたな何かが見つかる。(Ty) |
2005年3月31日発行 表紙 |
毛利伊知郎「和田義彦展」 p1 |
生田ゆき「ジェームズ・アンソール展」 p2 |
道田美貴「館蔵品から7 伊藤小坡《つづきもの(下絵)》」 p3 |
白石和巳「楠部彌弌の鶏香盒」 p4 |
東俊郎「ミュージアム・コンサート」 p5 |
下栄子「美術館発見記7 美術体験室」 p6 |