三重県立美術館「鑑賞ツールのプロトタイプ」を展示します
展示概要会期2018年2月14日(水)-3月18日(日) 会場三重県立美術館 常設展示室「美術館のコレクションⅣ」(2階) 休館日毎週月曜日 |
《アレクサンドリアの聖カタリナ》のための「あいうえおブロック」 (鑑賞のためのカード状ツール) |
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観覧料一般300(240)円/学生200(160)円/高校生以下無料 ※( )内は、20名以上の団体割引料金 ※家庭の日(毎月第3日曜日<2月18日、3月18日>)は団体割引料金でご覧いただけます。 |
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主催その他主催アートでつなぐ・新しい鑑賞体験創造事業実行委員会、三重県立美術館、三重県立城山特別支援学校 鑑賞ツールデザイナー(ファシリテーター)楠木 一徳(KUSUKI DESIGN) 撮影松原 豊(写真家)※鑑賞ツールの開発にあたっては、下記の鑑賞会や検討会の参加者の意見の他、来館者アンケートや来館者調査(動線や発言、行動の調査)も参考にしています。 また、これまでの一連の活動は「アートでつなぐ・新しい鑑賞体験創造事業」として、文化庁から「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」の採択を受けたものです。 |
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「鑑賞ツールのプロトタイプ」の展示について本年度、三重県立美術館では、あらゆる人に所蔵品をより能動的に鑑賞していただくために「アートでつなぐ・新しい鑑賞体験創造事業」という一連の事業に取り組みました。この事業は文化庁の「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」に採択されたもので、当館が同助成金を利用して特別支援学校との連携事業を行うのは今年で3年目を迎えます。今年度の事業は大きく分けて1)特別支援学校と協働したコレクションの鑑賞ツール開発 2)コレクション(版画)の制作過程や技法を体験するプログラムの企画運営の2つの活動から成り、今回のプロトタイプ展示は1の活動の成果発表にあたります。インクルーシブデザインの方法論を参考にした1の事業では、三重県立城山特別支援学校高等部の協力を得て、デザイナーと美術館職員で、充実した鑑賞を行うためには何が必要か議論を重ねて開発を行いました。美術館来館時の生徒の言葉や行動、その後2度にわたる検討会での意見を踏まえて、彼らが実際に鑑賞した所蔵品のなかから2点、バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《アレクサンドリアの聖カタリナ》と佐伯祐三《サンタンヌ教会》を選び、それらの鑑賞のためのカード状、キューブ状もツールを試作しました。 今回の展示では、これらのプロトタイプを皆様にもご使用いただき、ご意見をお寄せいただきたいと考えています。いただいたご意見は今後のツール改善に反映させますので、どうかご協力をお願いいたします。
*鑑賞ツールとは…鑑賞活動を充実させるための道具。 *プロトタイプとは…原型、試作のこと。 *インクルーシブデザインとは…高齢者や障害のある人、子どもなど、従来はデザインのメインターゲットから除外されてきた人々を、製品開発の過程で積極的に巻き込む(include、包括する)方法のこと。最終的に、デザインパートナーとなった人々にとどまらず、より多くの人に訴求できるデザインを実現させる。 |
《サンタンヌ教会》のための「キューブパズル」(部分) (鑑賞のためのキューブ状ツール) |
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プロトタイプ制作における今年度のこれまでの活動
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