モダニストの日本美―石元泰博「桂」の系譜
展覧会概要会期2018年1月4日(木)~3月4日(日) 休館日毎週月曜日 開館時間9:30~17:00(ただし、入館は16:30まで) |
観覧料一般 900 (700) 円 学生 700 (500) 円 高校生以下無料 ・交通:近鉄、JR津駅西口から徒歩約10分。ご来館には公共交通機関をご利用ください。 |
主催その他主催三重県立美術館 特別協力国際交流基金 助成公益財団法人三重県立美術館協力会 |
展覧会についてサンフランシスコに生まれ、シカゴのインスティテュート・オヴ・デザイン(通称、ニュー・バウハウス)に学んだ写真家、石元泰博(いしもと・やすひろ1921-2012)は、1953、4年に桂離宮を撮影、1960年、建築家W・グロピウス、丹下健三との共著による写真集『KATSURA』を日米で出版し、内外から注目を集めました。これはモダニスト的な視点が日本の伝統美を捉えた代表的な作例と見なされます。 日本の古典美と西洋モダニズムとの親和、類似を見る視点の系譜は、昭和初期にまでたどることができます。前衛画家、三岸好太郎は、モダニズムが究極にまで進んだなかに東洋的なものが現れるという認識を述べました。建築家ル・コルビュジエらのモダニズム建築が日本に紹介された時、日本の伝統建築との類似が指摘され、古建築が再評価されます。1933年に建築家ブルーノ・タウトが来日して桂離宮や伊勢神宮を賛美し、大きな影響を与えたことは言うまでもありません。さらに長谷川三郎やイサム・ノグチといった造形作家も近代的な精神から日本の古典美を改めて評価しつつ自らの創作を行いました。 本展では、伝統的な日本美をモダニストが再評価した系譜を作品や資料によってたどりつつ、そのひとつの到達点として石元の「桂」を位置づけ、このシリーズの代表的な作例50点を紹介します。 |
イベント情報ギャラリー・トーク
|