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朝鮮通信使行列図染絵胴掛
ちょうせんつうしんしぎょうれつずそめえどうがけ

資料の概要

指定区分
指定種別 有形民俗文化財
指定・登録日 2000(H12)年3月17日
市町 鈴鹿市
所在地 鈴鹿市神戸
所有者 白子西町自治会
員数 1枚
構造 -
年代 江戸時代
関係サイト -
関連資料 -

概要

 現幕の寸法は、概ね長さ917.5cm、高さ125.5cmで、当初幕の寸法は、長さ917.5cm、高さ160.0cm(32×5)と考えられる。
 朝鮮通信使行列図染絵胴掛は、鈴鹿市白子町勝速日神社(かつはやひじんじゃ)の春季大祭で使われる通称西町の山車の蔵から、平成9年に見つかったもので、長さ917.5cm、高さ125.5cmを測る長大な幕である。幕には全体に空間がない程に筒描友禅(つつがきゆうぜん)の技法による染絵が施され、その絵が江戸へ参勤往来する朝鮮通信使の行列を描いた珍しいものである。現状の形態は木綿四幅仕立てとなっているが、幕の保全のため継ぎ足された端裂(はぎれ)部分の絵柄が最下段の絵柄に続くことがわかり、当初は木綿五幅仕立てであった。現在、西町に残る「夜の幕」と称するものは「波に鼓」の図で、明治期に近いものと考えられているが、朝鮮通信使行列図染絵胴掛はその以前に「夜の幕」として使われていたものと推察される。この胴掛は、祭礼用幕としては類例も前例もなく極めて異例の図柄であり、貴重である。
※「夜の幕」:山車が夜露で濡れるのを保護するため、山車を胴掛で囲うとともに若い衆は夜の警護と集団の楽しみを分かち合ったという。

問い合わせ先:三重県教育委員会事務局 社会教育・文化財保護課
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