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斎宮女御集(正般所蔵本)
さいくうにょうごしゅう(しょうはんしょぞうぼん)

資料の概要

指定区分
指定種別 有形文化財(典籍)
指定・登録日 2010(H22)年3月11日
市町 明和町
所在地 多気郡明和町竹川503 斎宮歴史博物館
所有者 三重県(斎宮歴史博物館)
員数 1冊
構造 -
年代 -
関係サイト
関連資料 -

概要

 『斎宮女御集』は、三十六歌仙の一人で斎王を務めた徽子(きし)女王(929~985)の歌集である。天暦二年(948)、二十歳で村上天皇に嫁いでから寛和元年死去までの、およそ三十七年間に及ぶ和歌を収めており、中でも村上天皇の女御時代と、娘で斎王であった規子(きし)内親王に同行して伊勢にあった時期の作が多く含まれている。
 本書、正般所蔵本の『斎宮女御集』は、その打曇料紙(うちくもりりょうし)(青い雲が入っている紙)、装本、及び筆跡等の特徴から、鎌倉期に成立したとみられる古写本である。
 本書には本文に1枚分の脱落があり、近年の補修の跡も認められるが、鎌倉期の古写本で1冊の本文料紙がすべて本書のような打曇紙であるものは、勅撰和歌集や『伊勢物語』写本にその例があるものの、稀である。またその筆致も、装飾のある料紙にふさわしく、流麗である。
 本書には奥書がなく、その書写者を偲ばせる書入れもないが、巻末に「招月庵(しょうげつあん)正般蔵主遺物/永正元年(1504)卯月五日」とある。「招月庵」は僧正徹(しょうてつ)の庵号。正徹は室町前期の歌壇における中心的な人物の一人で、古典書写に努めた。
 「正般」はその正徹の子飼いの弟子で、寛正年間頃から師の「招月庵」を名乗り、文亀元年(1501)頃までその生存が確認されている。源氏物語等の写本にはしばしば伝承筆者とされる人物で、師正徹と同じく古典書写をよく行った人であろう。
 以上、本書は『斎宮女御集』の最も古写に属する伝本の一つというばかりではなく、上記の点においても貴重な価値を持つと認められる。

問い合わせ先:三重県教育委員会事務局 社会教育・文化財保護課
〒514-8570 三重県津市広明町13
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