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岡寺版集帖板木 並びに 関係資料
おかでらばんしゅうじょうはんぎ ならびに かんけいしりょう

資料の概要

指定区分
指定種別 有形文化財(歴史資料)
指定・登録日 2010(H22)年3月11日
市町 松阪市
所在地 松阪市中町
所有者 岡寺山継松寺
員数 集帖板木157枚、集帖1種4編37帖、墨帖目録1冊、 貫名海屋書簡1通1枚、墨帖目録板木4枚
構造 -
年代 江戸時代後期
関係サイト -
関連資料 -

概要

 「集帖(しゅうじょう)」とは、複数の書家の名筆や碑文を模写した書物で、観賞用或いは習字の手本として近世に盛んに作成されたもので、「板木」とは印刷用に文字や絵を彫り込んだ木の板である。
 この岡寺版集帖板木並びに関係資料は、板木と印刷された本等であり、韓天寿(かんてんじゅ)(1727~85)と無倪(むげい)(1744~1811)により、安永9年(1779)~文化6年(1809)にかけて作成された。韓天寿は、京都に生まれ後に松阪の豪商の養子となった江戸中期の書家で、無倪は継松寺の僧侶であり、晩年の韓天寿の後見でもあった。
 韓天寿と無倪は従来の近世印刷技法とは異なり、拓本と同様の印刷法である「正面(しょうめん)摺(ず)り」印刷の完成者の一人としてあげられており、その二人による岡寺版集帖板木等はこの偉業を象徴すべき記念碑的な遺品であり、近世出版文化史上に類例をみない貴重なものと考えられる。

問い合わせ先:三重県教育委員会事務局 社会教育・文化財保護課
〒514-8570 三重県津市広明町13
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