指定区分 | 県 |
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指定種別 | 有形文化財(彫刻) |
指定・登録日 | 1956(S31)年12月5日 |
市町 | 津市 |
所在地 | 津市白山町二本木 |
所有者 | 東明寺 |
員数 | 1躯 |
構造 | - |
年代 | 平安時代(後期) |
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関連資料 | - |
像高94cm、檜材、寄木造。いわゆる「三尺立像」と呼ばれるもの。各部の均衡がよくとれ、顔や衣の襞の表現も穏やかである。もと漆箔像であったが、ほとんど剥離して木部をあらわす。螺髪は切付で粒が小さく,彫眼で、右手は施無畏印をなし、左手に薬壷を持っている。体幹部を前後に寄せ、これに両側材を寄せている。その顔や姿に簡素ながら定朝様式の影響が見られ、12世紀頃の優雅で清純な情趣が感じられる。松阪市嬉野町薬師寺や鈴鹿市神宮寺の薬師如来立像と同系統と推定される。光背の裏に「貞享三年丙寅三月十五日、観禅和尚代」の刻銘があり、貞享3(1686)年に厨子、光背、台座等を再興したものと思われる。 |