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三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > ソメイヨシノ(Prunus × yedoensis Matsumura)

ソメイヨシノ(Prunus × yedoensis Matsumura

ソメイヨシノ 資料名

和名 ソメイヨシノ
学名 Prunus x yedoensis Matsumura

資料番号 4184
分類 被子植物門
双子葉植物綱
バラ亜綱
バラ目
バラ科
サクラ属
採集日 昭和25(1950)年4月12日
採集地 伊賀市(旧上野市)
解説 日本の国花の1つに「桜」が選ばれています。「桜」は、古くから日本人に愛され、生活に密着した植物の1つでした。いま、全国津々浦々でわたしたちの目を楽しませてくれる桜は、「ソメイヨシノ」という品種です。
「ソメイヨシノ」は、「エドヒガン」と「オオシマザクラ」の雑種が起源だとされています。いま、私たちが目にしている「ソメイヨシノ」は、江戸時代末期ころに江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)にあった植木屋が「吉野桜(ヤマザクラの意味)」として売り出した時に誕生しました。のちに、「ヤマザクラ」とは異なる種類であることがわかったので、明治33(1900)年に「染井吉野」と命名されました。
「ソメイヨシノ」には、「寿命が短い」という重大な欠点があります。わたしたちが目にしている「ソメイヨシノ」は、昭和天皇の即位の時や戦後の復興のシンボルとして植えられたもので、その多くは、樹齢が50年以上のもので、ひとつの節目を迎える時期になっています。
偕楽公園には、江戸時代末に藤堂家の別荘「御山荘」があり、江戸・染井にあった別邸から「ソメイヨシノ」などの樹木を取り寄せて植えています。また、渋見山(津市)からムラサキツツジが献上され、植えられてもいます。明治維新後、「三重県公園」、「津公園」、「津 偕楽公園」と名を変えながらもサクラやツツジの名所として、そして、市民の憩いの場となってきました。
また、津地方気象台が津の桜の開花宣言を出すための基準となる木(「植物季節観測用標本」といいます)が偕楽公園内にあります。この木に5から6輪の花が咲けば、「開花宣言」が出され、お花見のシーズンが到来します。 (FK)
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