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三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > 複弁八葉蓮華文軒丸瓦

複弁八葉蓮華文軒丸瓦

軒丸瓦(夏見廃寺) 登録番号 171
資料名 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
出土地 夏見廃寺跡(名張市夏見)
時代 奈良時代
寸法 径:約18cm(推定)
軒丸瓦(用語) 解説 夏見廃寺は、7世紀末から8世紀前半ころ(約1,300年前)に現在の名張市夏見に建立され、10世紀前半に火災で焼失した寺院です。
この夏見の地では瓦が埋まっていることは古くから知られていましたが、本格的な発掘調査が行われたのは、戦後のことでした。
丘陵の斜面を整形して金堂・塔・講堂を建てていることから、変則的な伽藍配置になっています。
平成2(1990)年3月8日に「夏見廃寺跡」として国・史跡に指定されています。また、金堂・講堂・塔などの基壇部分が復元・整備され、平成7年には「せん仏」や「瓦」などの出土品や復元品などを展示・紹介する「夏見廃寺展示館」がオープンしています。
左の写真は、塔や講堂の屋根に葺かれていた軒丸瓦の瓦当の部分です。中央の二重の圏線に囲まれた「中房」には大きな蓮子の周りに小さな蓮子が8個配されています。そして、その周りをめぐる複弁と間弁は線で表現されています。外周部分は圏線で内縁と外縁にわけられ、内縁には24個の珠文が配され、外縁は鋸歯文で飾られています。 (FK)
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