このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

サイト内検索

三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > メタセコイア(化石)

メタセコイア(化石)

資料名  メタセコイア
Metasequoia disticha MIKI
分類 裸子植物門
スギ科
メタセコイア属
資料番号  
産地 いなべ市北勢町 時代 新生代新第三紀鮮新世
(700万から200万年前)
解説

「生きた化石」として知られているメタセコイアは、昭和16(1941)年に大阪市立大学教授の三木茂博士によって学名登録されました。「メタ」とは「少し変った」という意味で、メタセコイアは「少し変ったセコイア」ということになります。セコイアは、中生代ジュラ紀から新生代古第三紀に繁栄し、現生種のセコイア・センペルビレンスはカリフォルニア州の国立公園に樹高100m、直径10mにも達する巨木として存在しています。巨大な立木の幹をくり抜いた自動車が通れるトンネルの写真を見た方も多いでしょう。種名のセンペルビレンスは、ラテン語で「常緑」という意味です。
三木博士は、日本各地の新生代の地層から多産するセコイアの仲間の化石の中から「少し変った」性質をもつものを新属として分類し、メタセコイアと命名しました。それから5年後、絶滅したと考えられていたメタセコイアの現生種が中国で発見され、しかも化石にみられる特徴が生きている木でそのまま確認されたことから、「生きた化石」として一躍有名になりました。この時、中国から100本の苗木が日本に送られ、さらにそれらの木から挿し木された苗が日本各地に広がり、学校や公園などに移植されました。
旧三重県立博物館でも昭和28(1953)年に三木博士から2本を、翌年には農林省林業試験場から3本を譲り受け、かつてはシンボルツリーとなっていました。また、旧県博には、セコイア・センペルビレンヌの大木も1本植えられています。
(H)

メタセコイアとセコイアの相違点
性質 メタセコイア セコイア
葉のつき方 二列対生
二列対生
互生
互生
越冬 小枝とともに落葉 常緑
染色体数(n) 11 33
メタセコイア(化石)

メタセコイアの化石
メタセコイア
メタセコイア
セコイア
セコイア
ページID:000061516