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三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > コウガゾウ全身骨格標本(レプリカ)

コウガゾウ全身骨格標本(レプリカ)(Stegodon huanghoensis

資料名  コウガゾウ全身骨格標本(レプリカ)
 学名 Stegodon huanghoensis
 和名 コウガゾウ
登録番号  Fo2253
分 類   : 長鼻目 Proboscidea
  : ステゴドン属Stegodon
  : huanghoensis
産 地  中華人民共和国
 甘粛(かんしゅく)省
 合水(ごうすい)県
原標本  中国科学院
 古脊椎動物古人類研究所IVPP
時 代  新生代第三紀鮮新世
(およそ400万から300万年前)
寸 法  全長:760センチ
 幅 :235センチ
 高さ:380センチ

 重量:600キロ
解 説
 昭和48(1973年、中国の甘粛省東部の合水県で、巨大なゾウの全身骨格化石が発掘され「コウガゾウ(黄河象)」と名づけられました。それを復元したものが今回ご紹介する資料で、全長が7.6メートル、体高が3.8メートルもあるゾウの全身骨格標本です。
 県内の津市・亀山市・鈴鹿市・伊賀市・桑名市では、ミエゾウの化石が発見されていますが、コウガゾウは、このミエゾウと同種あるいはきわめて近縁とされているゾウです。
 中国北部では、鮮新世から更新世にかけて、ミエゾウと関係が深いと考えられるツダンスキ-ゾウをはじめ、よく似た大型のステゴドンが何種類も知られており、コウガゾウもそのひとつです。これらのゾウが、陸続きであった日本へ渡ってきたものと考えられます。
 ミエゾウの全身骨格は日本国内では見つかっていないので、ミエゾウの復元図・像などは、コウガゾウを参考につくられています。まっすぐ伸びた牙(切歯)がコウガゾウやミエゾウの特徴で、マンモスやナウマンゾウなどの湾曲した牙とは大きく異なります。復元図に見られるように、牙の間隔は狭く、その間に鼻を通すことができなかったと考えられています。(H)
 
コウガゾウ(前から) 
コウガゾウ(横から)
ミエゾウ(復元)

コウガゾウを参考に復元したミエゾウ(オス)
関 連
ページ
ミエゾウの臼歯
ミエゾウの臼歯(その2)
アケボノゾウ(側面) アケボノゾウ全身骨格標本
ミエゾウのキバ ミエゾウの切歯(キバ)
ページID:000061504