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三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > こはく(琥珀) Amber

こはく(琥珀) Amber

資料名 こはく Amber 成 分 40644
資料番号 RM0084 産 地 旭炭坑(三重県亀山市関町加太)
分 類 樹脂化石 結晶系 非結晶 寸 法 直径5ミリ程度
解 説  今となっては知る人も少なくなったかもしれませんが、亀山市関町加太には炭坑があり、明治時代に開発され、大正時代まで操業していました。この炭坑から採取された石炭の一部には「こはく」を含むものがみられます。
 こはくは、宝石の一種として扱われることが多いため、鉱物の一種と思われがちですが、松ヤニのような樹木の樹脂が地中で化石化したものです。そのため、樹木が化石となった石炭などとともにみつかることが多く、県内でもいくつかの場所から見つかっています。しかし、宝石になるような大きさ・色・透明度を備えたものは、県内では簡単に見つからないのが現状です。こはくの産地として世界的に有名な場所は、北ヨーロッパのバルト海沿岸地域ですが、日本国内では岩手県久慈(くじ)市が特に有名です。岩手県出身の宮沢賢治(みやざわけんじ)が作品中に「こはく」を多用したのも身近に産地があったからかもしれません。
 「虫入りこはく」は、樹脂が偶然に昆虫を巻き込むことでつくられます。このことは、こはくに閉じこめられた蚊から恐竜の血液に含まれるDNAを採取して恐竜を復元する映画「ジュラシックパーク」で有名になりました。こはくは、もともと樹脂であることから比重が軽く、濃い塩水にいれると浮かぶことから、「こはく」の真がんを見分ける方法として利用されています。
 こはくは、古代から人とつながりが深く、ヨーロッパではバルト海とギリシャやローマをつなぐ交易路(アンバー・ルート)が発展しました。日本国内でもこのような交易ルートが存在したようで、竜田御坊山3号墳(奈良県橿原市)から出土した「こはく」の枕、島根県や滋賀家かなどの古墳からみつかっている「こはく」製の勾玉(まがたま)は、化学分析の結果から岩手県久慈産の「こはく」であることがわかっています。
 「こはく」は、静電気を帯びやすく、「こはく」を意味するギリシャ語の「elektron(エレクトロン)」は、英語で電気を意味する「electricity(エレクトリシティ)」の語源にもなっています。(M)
こはく(琥珀)
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