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辰砂・黒辰砂(Cinnabar / Metacinnabar)

辰砂

辰砂
資料名

辰砂  Cinnabar
黒辰砂 Metacinnabar

分類 硫化鉱物
成分 辰砂  HgS(硫化水銀)
黒辰砂 HgS(硫化水銀)
産地 辰砂  松阪市小片野町
黒辰砂 多気郡勢和村丹生
結晶系 辰砂  六方晶系
黒辰砂 等軸晶系
辰砂

黒辰砂
解説

2つとも水銀をとる重要な鉱石です。丹生地域の水銀は、中央構造線をはさんで北側の内帯(領家花崗岩類)、南側の外帯(三波川変成岩類)の両方から産出しますが、内帯が中心です。辰砂は、鮮赤色がふつうですが、丹生の内帯から産出する辰砂は、赤紫色が多い。外帯のものは鮮赤色です。黒辰砂の産出は少ない。かつては鶏冠石を伴い辰砂が多く産出しました。
日本の水銀鉱床の多くは、西南日本の中央構造線付近に集中していて、奈良県大和水銀鉱山や徳島県水井などがあります。三重県内では松阪市飯南町粥見、多気郡勢和村丹生の各所や伊勢市辻久留から産出しています。他には、いなべ市北勢町新町、四日市市水沢、鳥羽市加茂などが知られています。
丹生地域の水銀の歴史は古く、丹生水銀の始まりは和銅6(713)年からと伝えられています。また、奈良・東大寺の大仏造立の時には、塗金材として約720kgが使われたそうです。(T)

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