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三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > オオヒョウタンゴミムシ

オオヒョウタンゴミムシ(Scarites sulcatus (Olivier

資料名

 オオヒョウタンゴミムシ

(写真1)オオヒョウタンゴミムシ

(写真2)2009年5月鈴鹿市鼓ヶ浦海岸にて撮影

学 名

 Scarites sulcatus (Olivier,1795)

分 類 昆虫網 コウチュウ目 オサムシ科
登録番号  In-003090
採集日 1986年6月6日
採集場所 津市御殿場海岸
体 長 32mm
雌 雄 オス
解 説

今回は、砂浜海岸に生息する海浜性甲虫の中で日本最大のオオヒョウタンゴミムシを紹介します。

オオヒョウタンゴミムシは、国内では本州、四国、九州に、国外では朝鮮半島、中国、台湾、東南アジア、インドなどに分布しています。県内では、伊勢湾沿岸の鈴鹿市鼓ヶ浦海岸・磯山海岸、津市栗真海岸・阿漕浦海岸・香良洲海岸、伊勢市二見浦海岸などの砂浜海岸で確認されています。

体長28〜38mmで全体黒色で光沢があり、円筒型の体をしていて、上翅にはしわのようなすじが入っています。胸と腹のつけ根が細く、植物のヒョウタンに似ているため、この名がついています。また小さな頭には大きく鋭いあごがあり、一見小型のクワガタムシのようにも見えます。(写真1)

オオヒョウタンゴミムシの成虫は、5月頃から10月頃にかけて出現し、日中は地中に20cm程度の穴を掘って、その中に潜んでいたり、砂浜の流木などの下に潜んでいたりします。(写真2)夜間になると砂浜の表面を歩いて、他の昆虫等を捕食するようです。

オオヒョウタンゴミムシのような大型肉食の甲虫が生息していることは、これらをささえる豊富な生き物たちが砂浜海岸に生息していることを示しています。しかし、砂浜の周辺で行われている埋め立てなどの開発によって生息環境が悪化しオオヒョウタンゴミムシの生息数が減ってきています。実際「三重県レッドデータブック2005」では絶滅危惧U類に、国のレッドデータブックでは準絶滅危惧種にあげられています。

伊勢湾沿岸の砂浜海岸は、オオヒョウタンゴミムシを含め多様な生物が見られる素晴らしい環境であり、将来にわたって大切にしていかなければならない環境なのです。(I)

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