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三重県総合博物館 > コレクション > スタッフのおすすめ > メジロ

メジロ(Zosterops japonicus

資料名

 メジロ

採集日 1994.9.15
学名  Zosterops japonicus 採集場所 三重県津市広明町(旧三重県立博物館庭)
分類  鳥綱 スズメ目 メジロ科 保存方法 はく製標本
解説


 今回ご紹介する資料は、きれいな暗黄緑色の体が印象的なメジロです。「メジロ」の名のとおり目のまわりには絹糸状の白い羽毛が生えているため、はっきりとした白い輪にみえます。

大きさはスズメより少し小さく、全長は11㎝程で、全国の平地から山地まで広く生息し、三重県でも一年を通してみられる種です。特に常緑広葉樹林を好むようで、主に樹上生活をしています。灰褐色の脚先にはツメが発達し、枝をしっかりとつかむことができます。

枝の茂みを身軽に渡りあるきながら、クモや昆虫を食べますが、甘い物が好きで、春にはツバキ、ウメ、サクラなどの花の蜜を吸ったり、秋には熟したカキに集まります。メジロの繁殖期は5月から8月で、ひとつがいが年のうちに1回から3回繁殖します。巣は細い枝のふたまたになった部分にクモの糸を巧みに巻きつけてハンモック状にし、その中にこけ類や樹皮などを運び込み、椀状の巣を作ります。3個から5個の卵を産み、11日から12日間抱卵するとヒナがかえります。ヒナはふ化後、11日から12日で成長し、巣立ちを迎えます。

標本の個体(写真①~③)は、1994年9月に旧三重県立博物館の庭で採集されたものです。脇のあたりに綿羽(めんう)があり、幼さが残ることから、この年に生まれた若い個体のようです。(TM)

 


写真①

写真②
   写真④ナンテンの枝にかけられた巣(2匹のヒナの顔が見えます)         写真⑤巣(後ろ側から撮影)
写真⑥巣立ち前のヒナ
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