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平成21年04月16日

三重の文化

平成19年度第1回文化振興拠点部会結果概要

日時 平成19年8月23日(木曜)13時半から16時半
会場 三重県総合文化センター生涯学習センター2F小研修室

1 要旨

平成19年8月23日午後、三重県総合文化センター生涯学習センター2F小研修室において、三重県文化審議会第1回文化振興拠点部会を開催し、文化振興拠点について、定義や求められる機能等について、審議が行われました。

2 審議内容

県民が地域の様々な「場(=場所、機会)」で、文化に触れ親しみ、交流し、創造、発信している状況(=文化振興の姿)を想い描きながら、そのあるべき姿や文化振興拠点の果たす機能・役割等について、意見交換が行われました。

審議のようす
審議のようす

3 委員から出された主な質問・意見

(1)拠点のイメージ

  • 拠点にはいろいろなものがあるという前提で検討を進めていく方が良く、最初から拠点=施設の発想ではいけない。
  • 拠点は、過去をきっちり保存していくとともに、それらをうまくつなぎ合わせて、そこから将来に向かって何かを築きあげていくことが大事で、それが、本当の意味での拠点となる。
  • 過去の文化がそのまま残るものと、受け継がれる中で新しいものに変わっていくものがある。文化は、それぞれつながっていくものと思うが、そのつながりを大事にするところが拠点だと思う。
  • 文化振興にはお金が必要で、それを提供してくれるようなところも広くとらえると、重要な拠点の一つと考えられる。
  • 文化振興拠点では、場所、人、お金が重要である。多くの施設は、それらを持っているが、中には、場所しかないものもある。
  • 子ども自身が文化資産であると感じている。学校の総合的な学習の時間等で地域の行事等について学ぶと、子どもから保護者へ広がり、子どもと親、地域の老人等が交流し、地域の文化力が高まる。
  • 地域特有の文化が拠点になるし、誇りや生きる力、過疎を防ぐ力にもなる。
  • 個人の力も文化振興拠点になると感じた。いろいろな拠点がつながり、線になっていくようなことが必要と感じた。
  • 文化は、古いものの中に新しいものがあるという発想がいいと思う。一人ひとりがものの価値をしっかり持って、形のないものも含め、認められる多様性の発想というものを育てることが求められる。
  • 一人ひとりの生涯学習がベースで、その形がどうあるべきかを考え、その次に施設のことを考えるのが順序であろう。本来生涯学習は、本人は気付いていないが大切なものを考える契機となるべきものである。内容によっては、学習希望者が少ない場合があるかも知れないが、拠点は学習の場を設定して、未来に向けてその役割を果たしていかなければならない。
  • 多様な課題を抱えている個人に対し、行政はいくつもの部署に分かれて関わる。それを関連づけてつなげるのが拠点である。

(2)拠点が持つべき機能

  • 文化振興は、建物の問題ではなく、人がどう使う(使いこなす)か、そこをどう機能させていくかが大事である。
  • 文化振興を、市民との協働という視点でとらえて進めていかないといけない。その視点で、県立の拠点としての役割、市町の役割、市民の役割を明確にする必要がある。
  • 県が主催する拠点は、県内の関連施設全体を見渡せるものでなければならないし、市町との拠点とは違う独自の役割が必要だろう。
  • 行政の立場で言うと、管理する側にとって、人材育成はすごく大事なことだ。レファレンスできるレベルの人材がいるのかという問題がある。市町に対する県の役割は、人材育成の場としての拠点だ。市町の役割は、人材を含めて、自己実現ができる場を提供することだ。
  • 拠点には、コーディネートやレファレンスができる専門職が必要である。専門職は、専門性の獲得の他に、文化振興のための視野が必要。
  • 県が、組織を変えて文化振興に取り組んでいくという方向を示さないといけないが、組織を変えても人材が育っていないと、文化振興につながらない。結局は、人だと思う。
  • 人材育成のシステムを作ることが、県の役割。施設を使うのが住民であり、市町である。
  • 今、地域の文化振興は、バラバラの状況である。人材がいるところも、その人がいなくなれば、ダメになってしまう。人材がいないところは、もともとダメになっている。将来どのようになっても、引き継いでいける状況を作っていくことが大切である。それが、文化振興だろう。
  • 各地域にたくさんある貴重な物を県立博物館で収蔵するか、そのまま地域で収蔵していくか、考えるべきである。県立博物館と地域の資料館等で収蔵しているものを貸し借りできるシステムを、新しい博物館ができる前に組んでおくべきである。県全体のレベルをアップすることを目標にする。そういう拠点であるべきである。
  • 拠点は、メディアを取捨選択しながら、魅力ある情報発信をしていかなければならない。県からの情報発信がインターネットだけでは、寂しい。
  • 文化振興に、拠点だけを議論していいのだろうか。お金、人、場所があって、本当の文化振興の拠点になりうる。県は、お金、場所、人を準備してほしい。これが県の拠点だろう。でも、3つそろえているところばかりではない。こういうところをどうつなげていくかということが、文化振興であろう。
  • 博物館へ行った時に、同定会をしていた。興味深い取り組みだと思ったが、子どもたちの参加が少なかったのが残念であった。メディア等を活用してPRしていけばと感じた。
  • 過去のものをいかにきっちり集め、整理して、情報として提供できるようにしていくか、また、学術的に評価をしていくかということは、今のタイミングで真剣に考えていかなければならない。

(3)方向性

  • 文化のプラットフォーム構想(内からと外からのものを結びつける働きのことで、地域の人も県外の人もやってくるという側面をもつ)のようなものを考えて、そこで情報交換、人材交流もできるというしくみを大きな拠点として検討していってはどうか。
  • 県立図書館は、他県や県内市町の各図書館、大学の図書館とインターネットで結ばれ、情報のネットワーク化ができている。博物館にはこのシステムがない。博物館が人材育成拠点、情報拠点にならないと、発展性がない。
  • 拠点は、人が大事。施設そのものよりも、人だと思う。人を育てること、身分保障をしっかりしないと、人が育たない。
  • 博物館も、専門性を生かす中で人事交流などのシステムができれば、全体が活性化できるし、人材も充実できる。
  • 専門監的な立場の人を置くなどして文化振興に取り組むなどしていかないと、ただのイメージでだけで終わるのではと心配している。
  • 文化振興といいながら、予算を削ってしまってはいけない。お金がないと活動はできない。
  • 運営組織について、例えば博物館と美術館は違うかも知れないが、何かの形でいっしょにやっていくということはできないか。一つの枠組みの中でやるなら、そこで人事もできる。
  • 文化には、いろんなチャンネルがあっていい。すべてを一つの指定管理者で行うというより、いろんなチャンネル、価値観でやることは、必要である。

(4)考える視点、課題

  • 各施設にはそれぞれミッションがあるが、これを束ねるミッションが何かあるのか。なければ、県がやらなければいけない。
  • 文化振興は、誰がするのか?県がするのか?県が、地域の人の文化を支援することによって振興するのか?その時に、それぞれの拠点がどういう役割を果たすのか?その役割と機能を実現するための拠点について検討する中で、それぞれの施設の必要性が浮き彫りになってくる。
  • 学校と連携していくことは重要であるが、難しいことでもある。学校と連携をしていくには、大きなエネルギーが必要であるが、これも推進していく人がいないと無理である。学校と文化振興拠点がそれぞれの役割の整理と、何ができるかの整理がないとむずかしい。
  • 地域の文化が途絶えてしまわないように、資金面での支援も必要である。それは、行政に頼るより、民間・企業メセナ等に目を向けてもらえる経営者に働きかけていくことも、文化振興のための方策である。いくら考えても、行動レベルに移せないと、何もならない。
  • 古文書の収集にどれだけお金をかけられるか、県民の理解を得られるか。県民の文化のレベルを問われるかも知れない。

《配布資料》

《検討資料・参考資料》 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 文化振興課 文化企画班 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2176 
ファクス番号:059-224-2408 
メールアドレス:bunka@pref.mie.lg.jp

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