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三重の文化

平成19年度第2回新博物館のあり方部会結果概要

日時 平成19年9月11日(火曜)13時30分から16時30分
会場  三重県水産会館 4階 研修室

1 要旨

平成19年9月11日午後、三重県水産会館4階 研修室において、第2回新博物館のあり方部会を開催し、博物館のあり方に関する基本的な考え方について、審議を行いました。

2 審議内容

第1回新博物館のあり方部会の検討内容を踏まえ、博物館のあり方に関する基本的な考え方についての意見交換を行いました。

審議のようす
審議のようす

3 委員から出された主な質問・意見・感想

  • 博物館機能をタテ糸(博物館の基本的な機能)とヨコ糸(地域・人との交流機能)に分けて説明する整理はわかりやすいものになっている。ただし、これらを総合的にマネージメントする視点がないと達成することは難しいのではないか。
  • 民間企業では、社長(トップ)の考え方を末端まで浸透させ、それを組織として機能させないと、なかなか本来あるべき姿にならないのが一般的である。理想的な姿でまとめられた内容を、どのようにやっていけば達成できるのかという議論が必要ではないか。
  • 検討資料の整理はよくまとめられている。事前に送付された検討資料(素案)を見た際には、①博物館の機能として三重県のアイデンティティを育てるというのは具体的にどういうことなのか、②発信や人と人をつなげるネットワークの機能、③三重県をアピールし、県内のいろいろなところが好きになり、行きたくさせるような拠点となる観光的な視点、の以上3点が弱いように感じていた。
  • 最終版の検討資料では、それらがよくまとめられているが、まだ①のアイデンティティの部分は弱いのではないか。また、今回の検討資料は、総合的でありすぎ、これをどのように実現いていくかが重要になってくるであろう。前回の部会では、収蔵機能とアクティブな活動の両立について指摘したが、どこを強調すべきかを考える必要があるのではないか。
  • 県民のための充実した施設をつくるということと、県外からの集客の拠点としての充実も考えていくべき。アスト津の三重県観光連盟と津市の観光協会に行ったところ、さまざまな民間施設のパンフレットはあったが、県立博物館と美術館のパンフレットはなかった。情報発信をしっかりと考えていくべき。
  • 検討資料はよくまとめられている。県立博物館は、今回まったく新しいものをつくるわけではなく、これまで県立博物館は長年運営されてきており、すでに収集収蔵、調査研究、ある意味で展示も含めて、すべて行われている。今さら、もう一回原点にもどって、資料の収集、整理、調査研究をしたりするのは時間の無駄である。
  • 28万点の資料はたいへんな収蔵量であるが、総合というのは、何でもあるが、これだというものがないところが弱いところであり、総合博物館として県民にとって魅力的な博物館になるためには、百貨店と同様に、規模が大きくなってしまうのではないか。
  • 財源的な制約の中で実現させることを考えると、総合博物館を目指すことが意見の大勢を占めているが、これからつくる博物館は本当に「総合博物館」でよいのであろうか。今までできていなかったことや、やろうとしたが今の博物館施設ではできなかったことを整理し、新しい博物館ではこれができるようにするといったことがはっきりしてこないと、いくらよいハコモノをつくっても中身のない博物館になるのではないかということが一番心配である。
  • 豊田にあるトヨタ自動車博物館は、専門博物館である。総合博物館であっても、テーマが一番大事になってくると思う。教育か、後継者育成か、文化か、あるいは地域に対しての発信かなど。博物館は明るいイメージがなくて、暗いイメージの方が多い。行ってワクワクする楽しい、県外の人、子どもたちにも見せてやろう、休みの時にはそこに行こう、というものがなければ難しいであろう。
  • 博物館である以上、イベント会場と同様ではない。例えば温故知新、故きを温ねて新しきを知るといったようなことが中になければならないであろうし、それにはテーマが必要になってくるのではないか。県外の人に、こんないいものがあると伝えられるようにするべきであり、このためにはネットワークが大切になってこよう。
  • 地元のことはほとんど知られていない。身近なところに、博物館、美術館があってもほとんど利用されていないのが一般的である。福井県立歴史博物館では、金太郎飴のように県の名前をはずしたら、他の県立博物館と違いがないことにならないよう展示が工夫されている。総合博物館にするかどうかであるが、三重県から情報発信して三重県に集客する視点も大切であ・驕B
  • 三重県らしいとは何なのかが問題となるが、それは何も一度にやらなくてもよいのではないか。例えば福井県立歴史博物館では、昭和の暮らしコーナーや、一般的な通史的展示を止めて現代から逆に古代にさかのぼりながら展示替えしていくトピックス展示など、他にない工夫をしている。総合博物館についてであるが、人文系と自然系を対立的に捉えるのではなく、三重県が誇るものを総体的に捉えて、文化を発信することが大事である。
  • 三重県は地域性が多様なので、それらを交代で順次展示していくとか、固定展示をなくて1年単位で入れ替えていくとか、最初から完成したらそれで終わりではなく、そこからスタートして、1年後、2年後、3年後というように年次的な計画をきちんと立ててやっていくことが重要であろう。その意味では、常設展示も固定的に考える必要はないであろう。
  • 観光目的の博物館をつくる場合、人的・スペース的・経費的にもかなりの覚悟が迫られる。投資に対する経済的効果を出すことが求められる。観光を中心に考える場合、そのような大きなリスクを負うことを覚悟しなければならない。相乗効果を期待したいが、観光行動は、一つの県をラウンドトリップすることはなく、ほとんどがポイントだけである。なかなかそういう場所に行って、他の場所をみていくというのは難しいのが現実である。
  • 三重県博物館協会という団体がある。これまで観光という視点での取り組みはあまりなされてこなかったが、ここでも情報発信が大切になると感じた。
  • 新しい博物館を考える時、やはり現在ある資料をどのようによい状態で保存して、その整理・研究の成果を、展示などによりいかに県民にあらわすことができるかがまず大切ではないか。博物館の機能を広げていくのはよいが、それらが本当に実現できるかどうかの見極めが大事である。
  • 東員町には、郷土資料館と幽静館というローカル館がある。新博物館と、このようなローカル館がどのような関係を結び、どのような連携ができるかに関心をもっている。
  • 総合博物館にとってもテーマは大切である。ただし、固定的なものとなってはダメであり、計画的なテーマの転換が必要である。
  • 総合博物館の「総合」とは、総花的にするということではない。団子にたとえるならば、博物館は串であり、さまざまなテーマが個々の団子にあたる。総合博物館の展示は、団子のように、多様なテーマの中から組み合わせを考えて、つなげて示すようなものである。
  • なお総合博物館について議論する際、展示中心になりがちであるが、収集収蔵や調査研究なども含めて博物館活動全体の中で捉える必要がある。展示だけでなく、モノやヒトなどを総合的に捉えることも必要である。その意味で、公文書館機能についても、総合的な見地から、一体化などについて総合的に検討を進めていくべきであろう。
  • かつてのセンター博物館のほか、中央博物館、中核的博物館など、呼び方はいろいろ考えられると思うが、新しい県立博物館は、一つのテーマにとらわれない館であるべきであろう。
  • 博物館の展示は、固定的で展示替えのできないようなものではダメである。
  • 自然系か人文系かという問題であるが、現県立博物館に両分野の資料がある以上、どちらかを取捨することはできないのではないか。これらの資料をしっかり収蔵して次代に継承できるようにしたうえで、何のために収蔵する必要があるのかを県民に公開する場として、展示機能は重要である。
  • このような博物館活動を実現するためには、現在のような学芸員の人数では不足であり、もっと多くの人数を確保することが重要であろう。元気な博物館には、研究者(学芸員)の研究活動が活発に行われているものである。新博物館は、ぜひそのようにあってほしい。
  • 博物館での活動だけでなく、県内のすみずみにまで目配りした博物館活動を行うべきである。
  • 現状では財源がどれくらい確保できるのかはわからないが、この部会では、最低このくらいの博物館は必要であるという構想をまとめて、予算計画にもインパクトを与えられるようなものにしたい。
  • 新しい博物館を担う学芸員などの人のレベルアップは、今から取りかからなければならない。早い段階から学芸員の充実をはかる必要がある。このためには、大学との連携も必要であろう。
  • 県民からバックアップしてもらえる環境づくりも重要である。
  • 近年、地域の活性化や地域力の向上などの議論が盛んになされているが、三重県がどのようなものをもっているのかをみつけだす方向で考えることが重要であると考えている。現在、三重県で推進されている、「新しい時代の公」や「文化力」といったことを踏まえて考えるならば、新しい博物館の存在価値をつくることが大切であろう。
  • これからの博物館は、社会教育とか地域を変えていく力になるべきなどといわれているが、①地域力を発掘して、地域固有の文化を創っていくこと(平成16年の提言にあった「みえ学」のような視点が重要)、②高齢者、社会的な弱者となった若者、子どもたちとの関係をどのようにするか(そのためには開かれた博物館であることが必要であり、研究のイメージだけでなく、にぎわいも必要)、③多額の経費がかかることに対する県民の理解を得る努力(最初から人々の参加を生むような工夫が必要)が必要である。
  • また、国内外の博物館・研究機関等との学術的な交流にも積極的に取り組むべきであろう。
  • 総合博物館ということについては、概ねの了解があると考えてよいであろう。ただし、何でもありの、特色のない博物館となってはいけない。社会に開かれた博物館としてのコンセプトをもつことが必要である。それによって、どのような展示、収蔵、機能を重視するか、学芸員をはじめどのようなスタッフが必要かといったことも見えてくるのではないか。美術館でも、従来の研究中心から、市民がもっと楽しく面白く見学できる市民に開かれた美術館への転換が進められている。
  • アウトリーチ活動については、自分にとって何の関係もないと思っている人に対するアプローチという視点が必要である。
  • 滋賀県立琵琶湖博物館や兵庫県立人と自然の博物館には非常にたくさんの専門職員がいる。しかし、三重県でこのような職員数を確保することは難しいであろう。埋蔵文化財センター、県史編さんグループ、農業試験場などの県立施設の専門職員を巻き込んで博物館として完結するような仕組みを考えるべきであろう。各部署の研究者が博物館活動に参加することは、専門の研究の視野を広めるためにも、広範な研究活動が県民の目に触れるようになるという意味でも、有益なことであり、博物館を中心に各種研究活動が集約されることで、博物館の総合性を高めてほしい。
  • 日本の学芸員は、欧米のミュージアムにおける分業体制(キューレター・エデュケーター・コンサバターなど)に対して、何でもこなさなければならない現状から「雑芸員」などと呼ばれている。近年の博物館には、多様な機能が求められるようになってきており、学芸員だけにすべての業務を任せるのは大変である。コンピューター技術者、観光に通じた広報担当者、学校の教員など、三重県が抱える専門的技術をもった専門的職員を動員できる体制ができないか。
  • 市町の博物館との関係では、県立博物館が吸い上げるような関係ではなく、共存しながらやっていくことが大切である。
  • 博物館活動を円滑かつ発展的に進めるためには、適材適所への職員配置や、さまざまな専門技術をもった人々との協力が必要である。
  • 考古クラブなどがある高校と連携して、学生ボランティアの協力を得るなどしてもよいのではないか。
  • 三重県内にはそれぞれの地域に繋がったさまざまな博物館がある。その中で、県立博物館はどうあるべきなのか。県内の博物館のネットワークというが、本当に実現できるのか、またそれはどのような機能を果たすことができるのかを検討する必要がある。
  • 県民が期待している博物館は、学術研究中心なところではなく、行ってみたい、調査や研究に参加して、一緒に勉強してみたいと思えるようなところではないか。展示にしても、次は何を見られるかといった期待をもっているのだと思う。それらのウエイトをどのような位置付けにするかが定まってくると、具体的な博物館像も見えてくるだろう。
  • 県内の博物館施設の活動内容を把握する必要がある。
  • ミキモト真珠島博物館の来館者のほとんどは県外からの来館者である。地元にあるものを地元の人はありがたく思わない。県立博物館にもそのようなことは当てはまるのではないか。問題は地元の人の馴染んでもらい、地元とどうリンクするかである。
  • 伊賀では、子ども入場を無料にする記念日を設定するなどして、必ず一度は伊賀の施設を利用してもらえるような工夫をしている。個人や団体で一度は博物館に足を運ぶ仕組みと仕掛けが必要ではないか。
  • 地元にこんなものがあると知ってもらうことが大事ではないか。例えば、津市でいうならば、中核的な県の施設が集中し、そうした公共施設を県に依存している状況ある。津市民にもっと理解してもらい、応援してもらう必要があるのではないか。
  • 地元に評価してもらうためには、県外などの外部から評価されることが大切である。
  • 外国からお客さんに三重県を案内する時、まず伊勢神宮、次ぎに伊賀の忍者屋敷、そしてその次ぎに展覧会をやっていれば、県立美術館に行くことが多い。県立博物館はというと、県外からのお客さんを案内するには、大変に残念な状況である。現博物館のある場所は駅から近く、非常に環境がよいが、風致地区などの規制もあり、建て替え整備は難しく、関連施設が集まった総合文化センター周辺が最適な地だと思う。
  • 県内の博物館同士のつながりがもっとあれば、県民の足ももっと博物館に向くようになるのではないか。
  • 金沢21世紀美術館では、市内の小中学生全員が一度は、美術館に来館してもらうよう学校と連携している。欧米では、小さい年齢から、ミュージアムに親しむ環境ができている。地域に資料を持って出かけていくことも大事であるが、一部の資料しかもっていくことはできず、限定的な博物館利用になってしまう。県内の小学生に一度は県立博物館を見学してもらう仕組みをつくることが必要ではないか。将来を担う人材への投資としてお金をかけることも大事ではないか。
  • 基本的な性格にある、誰もが楽しめる博物館について、障がい者や外国人などへの対応も位置付けられているが、本当にここまでできるのか考えた方がよい。あれもこれも入れてしまってよいのか、本当にできるのか慎重に考えるべきである。例えば、まずは「配慮する」くらいの表現にとどめたほうがよいのではないか。
  • 親子で楽しめる博物館について、例えば、親が子どもだった少し昔の生活を実際に体験できるような展示企画はできないか。常設ではなく季節限定で行うのもよいのではないか。

《配布資料》

《参考資料》

  • 第5回政策討論会議資料

本ページに関する問い合わせ先

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津市広明町13番地
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